トリップ６ ページ8
自己紹介をしたあと私のお腹がなったため、先に昼食となった。
シャムさんのご飯美味しい。
リクエストした卵焼きを頬張る
「食べながらでいいから聞いてもらえる？今更なお話なんだけど」
「？今更なお話ｨ？」
べルキアが頭の上にハテナを浮かべる。
あれどうなってんの…。
「先に自己紹介するわね。私はA・エグランティーナ。椿に拾われて主人になったのはみんな知ってると思うけど、私も確かなことは言えないけど、多分、異世界から来たんだと思う」
「「「「異世界？」」」」
おお、息ぴったりだね…。
「まず、私はイタリアンマフィア・ボンゴレファミリーの独立暗殺部隊の幹部をしていた」
「暗殺部隊…すごいの連れてきたねぇ椿は…」
ヒガンさんが人は見かけによらず、とはこの事だね、と呟く。
「私はこっちに来る前まで任務でフランスにいた。その時にヘマして殺されそうになったところ、何かの拍子に異世界へと来てしまった。
そして気がついた時にはここに。」
「椿さんが拉致してきたんだよな」
拉致、てひどい、助けた(拾った)だけなのに、と椿が不貞腐れる。
「私のいた世界には10年バズーカー、というものがあってボヴィーノファミリー秘伝のバズーカがあるの。」
「バスーカー、て大きな包みたいなやつだよね★」
僕あれを使った手品練習中なんだ〜、とべルキア。
「え、なにそれ、めちゃくちゃ気になる。」
「できるようになった見せるね☆」
「それで、そのバズーカーとやらは何ですか？A様」
シャムさんに続きを聞かれ脱線したことに気が付き、説明する。
「殺傷能力はないんだけど、撃たれた者は5分間だけ10年後の自分と入れ代わるという、一種の転送型タイムマシンなの」
「タイムマシン…そんな物があるなんて…」
「そんなタイムマシンがあるのなら、私たちのいる世界とは違う世界、パラレルワールドや異世界があってもおかしくはない。
現に私の知っている町もないし、同じ暗殺部隊の幹部とも連絡がとれないの。」
ポケットからケータイをだして机に置けば視線が集まる。
「帰ろうにも帰り方なんてわからないし、どうしてこうなったのかもわからない。」
それに、あの人のいない世界など、どうでもいい、と小さく呟けば
「あの人……？」
椿には聞こえたようで誰？と目で問われる。
「……秘密にしておこうかな」
「家族に内緒事はダメだよ、A」
「あら、仲間に入れてもらえるの？」
そう言えば、当たり前でしょ、とみんなから怒られた
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作者名：霧島沙羅 | 作成日時：2017年6月2日 14時
