椿の主人は雲の幹部【REBORN！×サーヴァンプ】 (ページ16)

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トリップ１１ページ16

【真昼side】

授業前のHR。先生は入ってくるなりビックニュースだぞー、と言った。

「本日は転校生を紹介する。」

先生のその一言で教室が賑やかになる。

「文化祭前に転校生かぁ、どんな子だろうな！真昼」

楽しそうに笑う桜哉。
ガラ、とドアが開き、中に入ってきた黒髪で華奢な女の子。

左右で目の色が違うけど…綺麗だな…

「Buon giorno！皆さん、コンニチハ！イタリアから来ました、A･エグランティーナです！Aと呼んでクダサイ！」

ガタ、と隣で音が聞こえ、ちらっと見れば桜哉がペンを落としたようでひらっている様だった。

なんか、桜哉顔色悪い様な…

「えー、エグランティーナさんはこちらに来てまだ間もないそうだ、席は、綿貫の後ろに行ってくれ。綿貫！挙手！」
「え、あ、はい！！」

ガバッと席をたつ桜哉に笑いが起きる。

「手あげるだけでいいんだぞ、綿貫ー」
「はーい」
「このまま休憩に入るぞー」

そっと席に座る桜哉にヒソヒソ、と話しかける。

そういって出ていく先生。

「桜哉、大丈夫か？なんか顔色悪いぞ」
「大丈夫大丈夫！ありがとうな、真昼」

そういって笑う桜哉はいつもと同じで、特に変わった様子もなかった。

「ヨロシクお願いしますね！綿貫くん！」

さっきの転校生が桜哉に手を差し出し握手を求める。

「こちらこそよろしくな！」

そういって握手し、席につく転校生の女の子。
その笑顔は可愛く、幼さを感じさせるものだった。

「えっと、城田くん、であってますか？」

先生から貰ったであろうクラスメイトの座席と名前を書いた紙を見せ、俺の所を指さす。

「うん、あってるよ！」
「ヨロシクお願いしますね！」

同じように周りの席の人に名前を確認していくA。

チャイムがなり、先生が入ってくる

「授業はじめるぞー」

明るく社交的な子だな、と思いながら授業を受けた。