トリップ８ ページ11
「A、服を買いに行こう」
お昼ご飯を食べ、シャワーを浴びて、オトギリの服を借りようと思ったが、サイズが微妙に合わず。
椿の服でなんとか合わせたがなんとも言えない服装となってしまった為、椿とオトギリと桜哉に連れられてショップモールへ…。
ポケットマネーは日本円に変えてもらった為身の回りのものは整えられるくらいの資金は用意できた。
「あのー…オトギリさん…」
「次はこれです」
現在あれやこれやと着せ替え人形状態。
「これも似合うんじゃない？A」
椿も楽しそうに服を持ってくるが
「露出度高すぎ却下。」
「だそうです…」
「えぇ〜」
「ちゃんと選べエロギツネ」
どっからとってきた、といいたくなるほど露出度が高い服。
あと桜哉エロギツネ、て。
シンプルで中性的な服やスカート、その他諸々、結構な量になってしまったが、桜哉と椿が持ってくれている。
「あとは2人とも此処で待っててください…」
そういってオトギリと私は下着屋へ。
「ごめんね、桜哉。」
「いえ、大丈夫ですよ」
あとでアイス奢るね？、と言えばありがとうございます、と頭を下げる桜哉。
「僕は！？」
椿が何か叫んでいたが、さっきの事もある為無視。
下着も何枚か選び、肌着もついでに買ってしまう。
その後桜哉と合流し、不貞腐れている椿を回収してから靴屋へ。
さすがに武器が仕込んであるブーツだけでは生活しにくい。真っ黒なスニーカーを買う事にした。
必要なものを買い揃えているとあっという間に日が暮れてしまった。
「ごめんね、付き合わせてしまって…」
積み上げられた荷物を下ろし、くたびれた顔をしている桜哉と椿。
途中で買ったダッツを二人の元に持っていき、私は荷物を片付ける。
お金も残りわずか。
「どうやって稼ごうか…」
こんなところで暗殺の仕事なんてあるのかしら。
「お金の心配？」
する、と背後から抱きしめられ、囁かれる。
「ええ、どうやって稼いでるの、椿は」
肘打ちを鳩尾に決めてやれば、苦しそうな声が聞こえ、背後から体温が離れる。
「心配しなくてもいいのに…」
「するに決まってるでしょ。暗殺の仕事とかあったらいいけど…」
「あ、それなんだけど」
その後椿から聞かされた話に絶句したのは言うまでもない。
ーーーーーーーー
『なにそれ、めんどくさい…』
『死ぬのは24時間後だけど、18時間が行動的にも限界だろうしね』
『…まぁ、あんたが稼いでるのは確かだし…仕事見つかるまで頼りにしてるわよ、椿』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 54人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：霧島沙羅 | 作成日時：2017年6月2日 14時
