わんこ系とにゃんこ系【男主】

わんわん Ｏ９ ページ9

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「 先生ー、体育祭の資料の確認…って居ないし 」
「 ……………あれ、まふ？ 」
「 ……ちょっと、何当たり前の様に居るんですか、そらるさん 」
「 せんせーにここに居てって頼まれた 」
「 それ完全に利用されてるじゃないですか 」

体育祭の資料を書き終え、一番話しやすく渡しやすいあの先生に渡すために保健室に来たのに、代わりに居たのは何故かそらるさん。
いつもより眠そうな目を見る限り多分僕が起こしてしまったのだろう。
ちゃんと授業受けてください。


「 いーな、まふ。」
「 ？？何がですか？」
「 実行委員なら、せんせーと居る時間多いじゃん 」
「 .………… 貴方があの時僕に無理矢理押し付けたんでしょう 」


寝ていたそらるさんが頼まれたはずなのに、面倒臭いからと言って前にいた僕の手を挙げさせて何故か僕がやることになってしまったのだ。
………下手な声真似付きで。


「 そーいえばそらるさん、知ってますか？？ 」
「 なに 」
「 さかたん体育祭実行委員なったって 」
「 は、」


勿論、せんせーが担当になってることも知った上で。
それに、聞いた話によると凄い強引になったっぽいし。Ｃ組の実行委員の一人が女子だったからその子に頼んだら顔真っ赤にしてOKしてくれたって。
さかたんのオネダリは無自覚だから尚更毒だ。


………まあ、僕の方が何倍も可愛いけど。



「 そーいうことなので頑張ってくださいね 」
「 ………昨日ライバルまた増えてさ 」
「 え、誰ですか？？ 」
「 んー、分かんない。多分、実習生とかだと思うんだけど 」
「 ………へぇー 」



…………どうして、みんなあの人なんだ。


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