わんこ系とにゃんこ系【男主】

にゃんにゃん ３６ ページ36

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「 ん、」


勢いで起き上がるとまだ覚めてない頭が眠気を襲う。
思わず眠ってしまいそうな頭を何とか起動させ、何となく周りを見渡す。

……………ほんとにせんせーの部屋に居るんだ。


暫く幸せに浸っていると体が後ろに引かれる感覚がして、同時に背中に温かさを感じた。



『 ……おはよ 』
「 んんっ、」


耳元で囁かれたことによって体がピクリと揺れ、そんな反応を見てかその犯人は楽しそうに笑う。

体温が上昇していくのを感じながら、せめてもの悪足掻きとして後ろを向いて短く口付けをした。



「 〜〜っ、」


素早く前を向いて赤くなった顔を隠すように毛布で顔を覆った。


背中越しに伝わるせんせーの早い鼓動を感じて、思わずニヤけてしまう。



『 また襲われたいの？ 』
「 違えよ 」
『 あっそ〜 』


いじけたように言い捨てたせんせーは一度欠伸をして俺の肩にグリグリと頭を押し付ける。

………実はちょっと期待してたかも、なんて。



『 ねぇ 』
「 なに？ 」
『 一ノ瀬、可愛くなったね 』
「 意味分かんない 」


なに可愛いって、別に嬉しくないんだけど………
せんせーじゃなかったらぶん殴ってる。



『 もう少し素直になってほしいんだけどー 』
「 せんせーのタイプ押し付けないでよ 」
『 あ、バレた？ 』
「 ばーか 」
『 知ってる 』


前に首を回してキスをしてくるせんせーに朝から体力が持ちそうにない。


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