にゃんにゃん O2 ページ2
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突然過ぎる彼はいきなり来ていきなり帰っていった。
漸く台風が去った………のは良いんだけど。
どうしたものか。
丁度一ノ瀬の手当も終了し、椅子に座っていると前方から痛いほどに感じる視線。
「 ………… 」
『 ………そんな不機嫌そうな顔されても困る 』
声を掛けてもらいたいのか何か言いたげにあからさまに嫌な顔を向ける一ノ瀬。
…………何と言うか、声を掛けざるおえない感じ。
「 ……なにこれ 」
『 なにが? 』
「 何で俺と坂田がせんせーの奪い合いしてんの?
ついこの間俺のものになったばっかりでしょ 」
『 それ、俺に言うか? 』
「 だって、 」
呆れたようにため息をついた俺に一ノ瀬はゴミョゴミョと何か言いながらいじけた様に俯く。
まるで母親に怒鳴られた子供のように。
不意打ちで思わず吹き出してしまった俺に一ノ瀬は顔を上げて更に顔を歪めた。
「 何笑ってんの 」
『 ふふ、別に 』
「 ……………いーね、せんせーは余裕そうで 」
『 まあね 』
…………余裕そう、か。
『 っていうか俺ずっと聞きたかったこと聞いていい?? 』
「 答えれることなら 」
『 ………坂田くんってもしかしてあっち?? 』
「 何言ってんの? 」
あ、凄い真顔で言われた。
だって、気になるじゃん………ねえ??
「 まあね、否定は出来ないかも 」
『 ?? 』
「 ………坂田は綺麗な人が好きなの。男女問わずに 」
『 ……あー。なるほど 』
まあおかしい話ではない気がする。
本能には抗えないって言うし。
「 だから、最初から嫌な予感はしてた 」
『 まあ、悪い気はしない 』
「 ん?? 」
『 ごめんって。うそうそ 』
すぐ殺しに掛かろうとするのほんと怖いからやめてほしい。
ムッと頬を膨らました一ノ瀬はこちらにそっと近づいてきた。
「 ばーか……、」
『 おー変な顔 』
「 にゃに、……はにゃひて 」
丁度空いていた片手で一ノ瀬の両頬を挟む。
口が窄み、何だか可愛らしい顔。
…………白くて柔らかくてすべすべな肌。
途端に愛おしく感じて微笑んでみせた。
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『 好きだよ 』
「 ………っ 」
ただ、言いたくなっただけ。
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あんこもち(プロフ) - 夢主「女っていうかゴリラ」…あるふ(殴 (2019年7月9日 18時) (レス) id: 1c5e807086 (このIDを非表示/違反報告)
むんく 。(プロフ) - 兎蒼さん» お楽しみにしている所大変申し訳ないのですが、今最終編を書いている途中で、ある程度お話書き終えてから公開する予定ですのでそれまで待機していただけるとありがたいです(´;ω;`)ご迷惑お掛けして申し訳ございません<(_ _)> (2019年1月6日 2時) (レス) id: a3ad9b8291 (このIDを非表示/違反報告)
むんく 。(プロフ) - ありすさん» 面白いと言って頂けて大変嬉しいのですが今最終編を書いている途中でしてある程度お話書いてから公開する予定でしたのでそれまで待機していただけるとありがたいです(´;ω;`)申し訳ございません<(_ _)> (2019年1月6日 2時) (レス) id: a3ad9b8291 (このIDを非表示/違反報告)
むんく 。(プロフ) - ふわりさん» 今続編を書いている途中でして、ある程度お話を書いたら公開するつもりですのでそれまで待っていただけるとありがたいです<(_ _)>大変申し訳ございません(´;ω;`) (2019年1月6日 2時) (レス) id: a3ad9b8291 (このIDを非表示/違反報告)
兎蒼(プロフ) - パスワードかかってて見れないです。気になるのにぃ… (2019年1月5日 11時) (レス) id: 12b1047a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むんく 。 | 作成日時:2018年6月23日 14時