強がりで弱虫だ ページ43
・
「グク…？」
グクは泣いていた。
グクはとっさに手で顔を覆う。
JK「見ないで！！」
「何で？」
JK「カッコ悪いから…」
私はその手を掴む。
「カッコ悪くないよ。」
グクはため息をつく。
JK「最後まで泣かないで見送ろうと思ったけど
やっぱり無理だったわ…
あー、まじカッコ悪い……」
「グク。」
私はグクを抱きしめる。
グクの鍛え上げられた身体とグクの香りを感じる。
「弱さを見せるのも強さなんだよ。」
JK「え？」
私はもっとグクを強く抱きしめる。
「強くなかったら、弱さは見せられないんだよ。」
私は弱かったから。
きっと全部1人で抱え込んでしまっていたんだ。
でも今はグクがいる。
「泣きたいときは泣いてよ。
私もグクの支えになりたい。」
いつも私はグクに支えられてばかりだ。
だから私だってグクを支えたい。
JK「もう十分、支えられてるよ…っ」
「え？」
JK「一緒にいてくれるだけで支えられてる。」
そんなこと言われたら
私も何だか泣けてきてしまった。
「もう…っ
グクがそんなこと言うから……っ」
JK「ごめん……」
「グクのお子ちゃま！！！！」
JK「あ！！こういう時にもからかう余裕あるんだ〜」
「やっとグク笑った〜」
JK「えっ」
私たちは
ワケわかんないくらい2人で
泣いて
抱き合って
笑い合った。
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作者名：へばるぎ。
| 作成日時：2017年10月8日 21時
