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私はテテに手を振り、
グクの元へ。
JK「おはよ。」
「おはよう。」
JK「ん。荷物。」
私の手からキャリーケースが奪われた。
島に着いたときもグクが持ってくれたんだっけ。
「ありがとう。」
私たちはフェリーが停まっている港へ向かった。
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JK「あっという間だったね。今年の夏。」
グクが私よりも何歩か前を歩く。
私は後ろからそのあとを追う。
「そうだね。」
JK「幸せな時間ほど早く過ぎるって言うじゃん。」
「うん。」
JK「それだけ幸せだったってことだよ。」
「だね。
グクといれて幸せだったよ。」
本当に幸せだった。
私はこの時まで気がついていなかった。
____私の前を歩くグクがどんな顔をしていたのか。
JK「……っ」
グクが鼻をすする音がして
私は急いでグクに駆け寄る。
「グク…?」
私はグクの肩を掴んで
こちらのほうを向かせる。
すると
____グクは泣いていた。
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作者名:へばるぎ。 | 作成日時:2017年10月8日 21時