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「……ねぇ。テテ?」
TH「ん?」
「何で昨日、グクは男の人たちにボコボコにされたんだろうね?」
TH「え?」
テテは何でこのタイミングで
私がこんな話をしてくるのか
全く意味が分かってなさそうな顔をする。
「テテはさ。
グクと幼なじみなわけだし、グクが運動神経良いのも知ってるでしょう?
それに力もあるし…
なのに何でボコボコにされたんだろうね?」
するとテテはハッとした顔をする。
TH「まさか……」
「私、見たんだ。
グクが殴られてる時、拳を力強く握ってたのを。
多分グクは、その気になれば5人の男を相手でも勝てた思うんだ。
グクは昨日わざと手を出さなかった。」
私は、ちゃんと分かっていたよ。グク。
TH「Aは…
すぐに人に手を出したりするような男は…嫌?」
「嫌じゃないよ?
だって昨日、テテは私を助けるために手を出したんでしょう?
人を助けるためには、勇気のある行動も必要だよ。
でもね…」
でも私は…
「私は…
グクといるとドキドキするんだ。
お子ちゃまみたいなだけど実は頼れるところも
自分を犠牲にしてでも人に優しいところも
全部全部好きなんだよ。」
_____そう、私はグクのことが好き。
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作者名:へばるぎ。 | 作成日時:2017年10月8日 21時