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「……寒い。」
私は公園にいた。
そう。私の言った"あの場所"とは
私がソクジナと付き合ってから初めてのソクジナの誕生日のときに
私がレストランの予約をミスって結局チキンを食べたあの公園。
そして、上手くいかないときはよく来ていた公園。
私はベンチに座りながらソクジナを待っているが
やっぱり12月…さらに夜というだけあって寒い。
そもそもソクジナがここに来てくれるなんていう保証もないのに……
「今さらもう遅いかな……」
そう呟いた時だった。
?「まだ遅くない！！！！」
後ろから誰かが走ってくる音がして振り返ると
「………ソクジナ？」
JN「……っ、A！！！！」
ソクジナは息を切らしながら
あるものを私に見せて笑った。
JN「買ってきた(笑)」
ソクジナが見せてきたのは
チキン屋さんの袋。
「……実は私も買ってきてたんだけどね？
まあ、ソクジナはたくさん食べるから
これくらいでちょうど良いかな？」
私もベンチに置いていたチキンの入ったビニール袋をソクジナに見せた。
私は精一杯の笑顔を見せたつもりだったけど、上手く笑えていなかったと思う。
こんなふうに自分の目の前でソクジナが笑ってるのは夢なんじゃないかって。
いつか消えちゃうんじゃないかって怖くて……
ソクジナは私の隣に座った。
JN「俺たち、やっぱり考えてることは一緒だね(笑)
チキン…食べようか？」
「……うん！！」
私たちはチキンを食べ始めた。
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作者名：へばるぎ。
| 作成日時：2017年12月3日 0時
