君のいない夏。 -EXO短編集- (ページ7)

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逃げないで。 -LUHAN- ページ7

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LH「君、逃げるの？今、逃げてどうするの？

　逃げないで。」

記憶を無くしたという現実から逃げようとしたとき。
彼が私の手を掴んでくれました。

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YOU×LUHAN
逃げないで。

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私が目を覚ますとそこは見知らぬ風景。

『…病院？』

何で私は病院にいるの？

そこに白衣を着た男の人が来た。

?「目が覚めましたか？
　 3日間も寝てたんですよ。」

『そんなに？』

一体、何が起きてるのだろう。

?「私はキム・ミンソク。
　 Aさんの担当の医師です。」

『…よろしくお願いします。』

私の担当の医師？

XM「はっきり言いますとAさんは記憶喪失です。」

『え…まさかそんな…。
　冗談はやめてくださいよ…』

XM「ではAさんが思い出せることは？」

ミンソクさんが私を見つめた。

『私はAで……』

私の名前は覚えてる。
でもそれ以外も何も…

『……覚えてません。』

XM「今すぐに全てを思い出さなくていいですよ。
　あ。Aさんに紹介したい人がいるんです。

　どうぞ入って来てください。」

すると部屋にとある夫婦が入ってきた。

XM「こちらがあなたの両親ですよ。」

私はその夫婦を見た。

『わかりません…。誰ですか？』

思い出せない。
この人たちは私の両親なの？
もう私は両親のことも思い出せなくなってしまったの？

私の言葉を聞くと
夫婦は2人で泣き出した。

何であなたたちが泣くの。
急に記憶喪失ですって言われて
知らない両親が現れた私の気持ちは？

『何、泣いてるんだよ！！
　出てけよ！！』

私は怒鳴った。
でも2人はそこにいる。

私は体に付けられた機械を外して
ベッドから降りた。

XM「Aさん、落ち着いて。」

『医師なら患者の身にもなったらどうですか？』

私はミンソクさんを押して
病室から出た。

ここから出よう。
私が廊下を走っていると…

急に腕を掴まれた。

『離してよ…！！』

振り向くと男性が私の腕を掴んでいた。