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｢こんにちは、鉢屋先輩｣
｢あぁ、こんにちは｣
お互い内心バチバチである。
双方この戦いに負けたくないのだ、お互いに気持ちの悪いくらいニッコリと微笑んで対峙する。
｢三郎にこの傷付けたのって西園寺なの？｣
凪彦の斜め前に座る勘右衛門が聞いた。
｢ええ。そうですよ｣
あっけらかんと肯定した凪彦に五年が全員ギョッとした。
三郎も初めは否定すると思っていたのだ。
｢喋っちゃダメじゃないか、三郎｣
｢は…？｣
凪彦は親しい間柄のように三郎を呼び捨てした。その様はまさにただならぬ関係のように五年の前に映る。
｢じゃあやっぱり恋人同士なんだ！｣
｢まさか！恋人なんかじゃありませんよ、俺と三郎は。ねぇ？｣
｢いや、私は恋人同士だと思っているが？｣
意地悪そうに微笑む三郎はどうやら凪彦との関係を恋人で固定するつもりらしい。
あっはは！と凪彦は急に大声で笑った。
｢何言ってるんだい、ただの利害一致の一晩の関係だろう？｣
｢そっちこそ何を言ってるんだ、じゃあこの傷はどう説明するんだ？｣
三郎はイライラしながらガーゼをぽんぽん叩いた。
｢どうって……犬歯が鋭くて申し訳ない？｣
｢はぁあ？違うだろ！欲じょうして無ければ歯なんて普通突き立てないだろ｣
それを聞いた話に置いてけぼりの五年はその傷跡って西園寺に噛まれたあとなんだ…と思った。
ついでに食堂でなんて話をし始めるんだ。とも思った。
離れた席には六年のろ組とは組だっているというのに。
三郎の剣幕に驚いた凪彦はフッと息を吐いて凪いだ顔をする。
｢悪いね、三郎。俺には本命が居るんだ｣
｢は？｣
｢ほ、本命？三郎が本命じゃないのか？｣
何が何だか分かっていない八左ヱ門が凪彦へ問いかける。
｢三郎とは遊びさ、あまりにも僕の想い人が僕の気持ちに気がついてくれないので。むしゃくしゃしてつい…｣
伏せていた目を開き三郎を見つめた。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
