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｢嫌いではあるんですね｣
｢き、嫌いとは言ったけどぉ…、あの時は咄嗟にっていうか、しつこいなって思って…｣
｢じゃあ嫌いじゃないってこと？｣
｢正確に言えば、嫌いでは無い｣
ポケ〜としながら凪彦の話を聞いていた三之助がそれを聞いて手を打った。
｢七松先輩にそう伝えておきますね｣
｢何故！？伝えなくていい伝えなくていい！｣
｢だってなんか面倒臭いんすもん｣
｢面倒臭いってお前なぁ〜……｣
｢嫌いではないんですよね？なら別に教えてもいいんじゃないですか〜？｣
｢駄目｣
｢ケチ｣
三之助は頑なな凪彦の言葉に口を尖らせる。
凪彦は絶対言うなよ！と念を押すように三之助を睨んだ。
｢おー｣
聞き慣れている感情の見えない間延びした声が耳に届く。
凪彦はまさかと思い、振り返れば予想に難しくない人物が立っていて、自分だけが知らされていない、昼餉をうどん屋で食べろ。という課題でも出ているのかと思わず疑った。まぁ、皆考えることが同じなだけであろうが。
｢おやまぁ、みんなお揃いで。仲間はずれはよくないよ｣
｢喜八郎、我々はたまたま同じうどん屋へ来ていたのだ。偶然だ偶然！｣
｢作兵衛、ここ空いてるよ｣
喜八郎は滝夜叉丸を無視して、三木ヱ門が座っている方のテーブルへ着いた。
そして凪彦は喜八郎の言葉を聞いて項垂れた。
｢おまえ……それでも四年生か……｣
｢あれ？藤内たちは海老天うどんだったの？｣
喜八郎は凪彦をも無視して、一列に並んでいる藤内、数馬、左門の食べ終えたうどん椀を覗いて、海老のしっぽが残っているのを目ざとく見つけて言った。
｢じゃあ僕達も海老天にする？｣
｢え！？いやいや大丈夫です！！値段張りますし！｣
喜八郎は自然な流れで作兵衛に聞き、作兵衛は頭を全力で振って拒否した。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
