2-㉖三年との女装実習 ページ26
当たりを引いてしまい凪彦は思わず頬を引き攣らせた。
｢当たりは……俺か……｣
｢わぁあ…｣
｢まぁ、タカ丸じゃないだけ良かったか｣
｢ひ、酷い！｣
｢お前に一度に二人は無理だろう？｣
今度の三年生の実習では四年が一緒になってその実習を見届けることになっている。実技実習では六年生が評価や手助けを行っていたが、今回の女装実習では四年生が組まされたのだ。
｢だいたい三年生六人に対して四年生五人はおかしいだろ｣
｢仕方ないじゃない、この物語の進行上モブ生徒は必要な時しか呼ばないことになっているんだから｣
｢喜八郎〜…っ！｣
｢あ〜あ、早く黒髪のアイツに会いたいなぁ｣
｢そうだねぇ〜｣
メタ発言する喜八郎に怒る滝夜叉丸を尻目に、凪彦とタカ丸も一緒になってメタ発言をする。
それはそうと、何が当たりなのかと言うと、誰が三年生を二人受け持つかという話である。流石に迷子二人を一緒にする訳にもいかず、比較的温厚で人当たり良い三年は組を一チームとして考えてクジ引きをした。そのは組の当たりを引いたのが凪彦だったのだ。
凪彦は先端が赤く染まっている
｢喜八郎が富松で安心した自分がいるんだが｣
｢私もだ。凪彦｣
｢逆に富松が可哀想だがな…｣
三木ヱ門が遠い目をした。あの、自由人な喜八郎相手じゃ責任感が強い富松作兵衛は振り回されることになるだろうと同情心が芽生える。
｢タカ丸は伊賀崎だから安心だけれど、今度、四年生合同で女装実習があるからこれを機に勉強しておくんだよ｣
｢うん、分かったよ｣
どちらが歳上か。そう諭した凪彦は
運がいいのか悪いのか、委員会で迷子慣れをしている二人にろ組の迷子ペアが割り振られたのは、凪彦達からすれば幸運だった。
三木ヱ門は三之助と、滝夜叉丸は左門とペアになったのだ。
私服に着替えた四年生は三年生との待ち合わせ場所である校門前に集合した。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
