2-㉓ ページ23
｢好きなの頼んでいいから、じゃあな｣
孫兵から離れて愕然としている滝夜叉丸と三木ヱ門を通り過ぎ食堂から出ていこうとすると、次は明るい声に呼び止められた。
｢西園寺！｣
｢……はい｣
今度はなんだ。自身の名前を呼んだ勘右衛門へ振り返る。
｢暗器どうするー？｣
勘右衛門たちの机の上には自分が先程バサバサ落とした暗器や忍たまの友が乗っていた。
｢あぁ、すみません、ありがとうございます｣
｢さ、西園寺…｣
｢な、なんですか…？｣
呼びかけた雷蔵とバチりと目が合った。
凪彦は先程の件を思いだし、申し訳なく思いながら返事を返した。
｢えっと、西園寺から借りた手拭いのことなんだけど…｣
｢あ、そうでしたね不破先輩に貸してたんだった……あーー、すみません…｣
少し顔を朱に染めた雷蔵へ、さっき泣かせたことを本当に申し訳なく思い罪悪感を抱く。
｢昨日は三郎がごめんね？｣
｢え！？いや、こちらこそ昨日からずっと不破先輩を巻き込んでしまって申し訳ありません……お巫山戯がすぎました…｣
｢僕は、別に構わないんだけど…｣
頬をポリポリ掻いて照れくさそうに笑う。
凪彦はお盆を置いて雷蔵から手拭いを受け取ろうとした。
｢あ、洗ってから返すよ！｣
｢だっ大丈夫です！あの、この後忍装束も洗うので……｣
鼻血まみれになった忍装束を脳裏に思い浮かべる。雷蔵はそう…と返事をするとそのまま手拭いを凪彦へ渡した。
凪彦は受け取って懐へ入れ、並べられていた暗器達もそそくさといつもの場所へ仕込んでいく。
その様子を見ていた勘右衛門が凪彦へ話しかけた。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
