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｢何のために久々知先輩に豆腐あげたと思ってるんですか、俺はそこまで計算済みですよ｣
五年全員が兵助が持っている冷奴の入った小鉢を見つめる。
｢ねぇ！久々知先輩！先輩は俺の味方になってくれますよね｣
｢えっ…と…｣
｢そうやってお前、兵助まで手篭めにしようとしているんだな！｣
｢てっ！手篭めって！！｣
｢はっはーん、そうだったんだな？この騒動に託けて私の雷蔵を手篭めにする気だったんだ｣
｢はぁあ？何言ってるんですか！｣
｢そんでついでに顔面つよつよの兵助まで豆腐を餌に囲おうとしたんだな、なんて下劣！｣
｢な！なんつーこと言うんだ！！｣
｢そうでなきゃ、あの布団での身のこなし。なんて説明するんだ！｣
｢誤解を生むようなことを言うな！｣と慌てて凪彦は三郎の口を塞いだ。三郎は近づいた凪彦の忍装束の袖口をむんずと掴む。
｢顔だけならウチの四年の方が好みですけど〜！？なんでわざわざ五年生を手篭めにしなきゃいけないんですか！｣
｢どうだかな！兵助は似たり寄ったりのまつ毛バシバシきゃわわお目目だし？そういう顔がお前の好みなんだろ〜？｣
凪彦は掴まれた忍装束の手を振り払おうと躍起になって三郎に掴まれた場所を怒りのままブンブン回して話を続ける。
｢は、はあ〜？一番好みの顔は滝夜叉丸ですけどぉ！？｣
滝夜叉丸がゲッホゴッホと咳き込んだ。もう聞き耳立てても意味無いと食堂に居た全員が三郎と凪彦をまじまじと見ている。
｢だいたいお前が最初から私に確認さえさせていれば話が大きくならずに済んだと言うのに！あぁ！そうだ！たった今それをすればいいんじゃないか。皆の前だが何も問題はないだろう？｣
｢はぁ？ちょっ！｣
グイッと引っ張られ元から半分ほど脱げていた葵色忍装束の上着だけが三郎によって脱がされる。
引かれた反動で凪彦は尻もちをついた。余計な筋肉の無い白のまろい肌が顕になる。
自分たちとは違った柔そうな肌に思わず目がいって八左ヱ門と勘右衛門の二人は頬を染めた。
凪彦はサッと青くなり、黒の中着だけは盗られまいと腕を前でクロスさせた。
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墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
