2-�〇妬屬� ページ1
丑三つ時を少し過ぎたあたり、生徒たちは寝静まり返り、忍者にとってはゴールデンタイムなそんな未明。
凪彦は自分の勘は当たるものだなぁと神経を研ぎ澄ました。
お互い動かず数分。狸寝入りをしている凪彦の横へ、何者かが天井裏から降りてきた。
恐らく彼は油断していて、凪彦の狸寝入りに気がついていない。凪彦の顔の前で手をあてがい寝息を確認した曲者はそっと布団に手をかけた。
瞬間、凪彦は伸ばされた曲者の腕を引いてグルンと体を回転させて二人の体の間に掛け布団を挟んで組み敷いた。
｢意地悪な貴方のことだ。その日のうちに来ると思ってましたよ。期待通りです、鉢屋せ〜んぱいっ｣
｢なんだ、バレてたか｣
｢伊達に四年も忍術を習っていませんよ｣
｢にしても、身のこなしが慣れているように感じるが？｣
｢フッ、以前くのたまの先輩に夜這いされましてね。あれから何度も何度もイメージトレーニングを積んだんですよ、自分の貞操を守るために。まさか鉢屋先輩まで夜這いに来るとは思いませんでしたけどね｣
布団の上から三郎の腕を押さえつけて凪彦は底意地悪そうに笑う。
｢夜這いってお前なぁ…。そもそも雷蔵を巻き込んだお前が悪いんじゃないか｣
｢貴方が私の体をまさぐろうとしたのが悪いんでしょう？｣
｢隠さなきゃならんもんが無ければ別に私に体をまさぐられようと関係ないじゃないか｣
｢はぁあ？じゃあ貴方は俺にその仮面の下を晒せるって言うんですね？分かりました｣
｢おい馬鹿やめろ！｣
｢なんですか？別に貴方の顔が醜かろうが、戦が起こるほどの美男子だろうが誰にもバラしたり馬鹿にしたりしませんよ｣
｢っ！｣
よく、そんな殺し文句が言えたもんだ。
先程まで余裕そうに抵抗のての字も見せていなかった三郎が掴まれている腕を自由にしようと必死に抵抗し始める。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
墺士(プロフ) - 夜ながながさん» コメントありがとうございます！応援よろしくお願いします🤍 (12月11日 13時) (
レス) id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
夜ながなが(プロフ) - 続編おめでとうございます！そしてありがとうございます！とても大好きな作品です🫶🏻💖これからも応援しています！ (12月11日 12時) (レス) id: ebecf52502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：墺士 | 作成日時：2023年12月11日 10時
