愛.4 ページ4
「五色、部活行こ」
五「おう!」
何も知らない
「白布先輩のトス凄いよね…」
幸せを噛み締めるように話してきた
俺の気持ちも知らないで
「本当に格好良い」
俺がAに言われたかった言葉
その言葉一つ一つが
俺の無力な胸を押しつぶす
五「本当に白布さんのこと大好きだな」
「当たり前だよ、大好きだから」
五「だよなぁ…」
その真っ直ぐな目から視線を背けてしまう
胸が痛い
「あ、白布先輩もう来てる」
五「白布さんこんにちは!」
白「おう、早く準備終わらせるぞ」
五「はい!」
「白布先輩こっ、こんにちは!」
白「おう、長谷川も準備の手伝いをよろしく」
「はい…!」
五「……」
Aの顔が緩んでる
白布さんは凄いなぁ
それに比べて俺は、
五「情けない…」
天「工〜!何1人で喋ってるノ!」
五「天童さん…!何でもないです!」
牛「五色、準備を手伝え」
五「すいません!」
部活に集中するんだ
ピーッ
「休憩入ります、スポドリどうぞ」
天「Aちゃーんスポドリちょうだイ!」
「どうぞ」
瀬「俺もスポドリもらえるか?」
「どうぞ」
五「お、俺も!」
「はい、五色」
好きな人が作ったスポドリは格別
白「俺も」
「白布先輩どっ、どうぞ!」
白「ありがと」
川「俺もほしい」
「どうぞ!」
あ、まただ
また幸せそうに頬を赤らめてる
五「……」
「五色、お疲れ様」
五「えっ、あっ、ありがと」
「なに慌ててるのw」
五「ぼーっとしてたから驚いてw」
Aは馬鹿だなぁと笑う
この笑顔にまた惚れさせられる
その度に
好きだなぁって
Aは同じ気持ちじゃないのに
同じ気持ちになる訳ないのに
期待してしまう自分がいる
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作者名:ちいの x他2人 | 作成日時:2020年2月11日 20時