最年少は天使ちゃん -3-【SixTONES】

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あれから悠斗くんは”蓮斗には知らせないであげるよ” といつもの優しい顔で笑って、俺らの頭を撫でて帰っていった



島崎さんはAの担当から外れ、Aの中では最初からいなかった存在になった



Aの仕事はバラエティなどの喋る撮影はなくなり、雑誌など写真の撮影の時はポーズの指示をテレビで言うカンペのような形でやっていった



あの日延期になった撮影は無事7人で終えて、ドラマや映画の撮影もAの出演する分だけ先延ばしにしてくれるらしい



こうやってみると、普段Aがどれだけ周りから信頼されているのか身に染みてわかる



普通なら耳が聞こえなくて撮影が出来ないなんて迷惑でしかないはずなのに。



どこに行っても

”七瀬ちゃんなら遅れた分もすぐ取り戻してくれるはずだからね！” と笑って許してくれた



こんなの、Aと製作者さん達のお互いの信頼がなければ絶対に成り立たない




やっぱりAは凄い。



Aは間違いなく、SixTONESの誇りだ





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デビューも数日後に控えた今日



私はいつもより気分良く撮影の集合場所に向かっていた



耳が聞こえなくなったこと、本音を言うと怖かった



北斗の腕の中で目覚めた時、何故か悠兄がいて



知らない女性に何度も頭を下げられた




自分の声も、周りの音も、なんにも聞こえない中
メンバー達はたくさんサポートしてくれた




耳が聞こえなくてもゆっくり話かけてくれたお陰で唇の動きで何となく何を言ってるのかわかるようになった



でも、それも今日で終わり



私は”SixTONES様”と書かれた楽屋のドアを思い切り開けてそこに居るはずの人達に声をかけた



『おはようございます！』



ジェシーは目の前まで来て私の両手を握ってゆっくりとおはようって言ってくれた


京「流石におはようは普通のスピードでもわかるでしょ笑 Aもそう思うよね！」


ふざけて耳が聞こえない私に声をかけたんだろうけど、


『ふふ、そうだよね、大我』



しっかり返事をした私にみんなが目を丸くする



北「A、耳..........」



『聞こえるようになったの』



言った途端、全員が飛びついてきた



樹「よがっだよぉぉぉぉ」

慎「ねぇ樹鼻水ついたんだけど！」

高「マジうるせぇ、、うぅ、A〜〜」


大の大人がわんわん泣いて、少し笑ってしまった



でもこれが、SixTONESなんだ



7人でデビューして、7人でこれからも……





*
このお話無事完結！

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