語り愛 ページ21
『大丈夫かな！？』
「大丈夫だっつんでんだろ」
頭にティアラを乗せながらココが言う。
『泣いちゃったらどうしよう！！』
「ティッシュでも持っとけば」
『ウェディングドレス赤とピンクだからバレるよ！』
「なんでその色にしたんだよ」
『春千夜の髪の色』
「うわ。どこまで好きなんだよ」
『ほんとにすき』
「あーそうかよ。ほら！終わり」
キラキラと輝くティアラが頭の上で光る。綺麗に編み込まれた髪の毛。茶色く染め直したおかげでティアラがより綺麗に見えた。
ドレスをココが後ろを持ってそのままドアの前に立つ
『ドキドキする！！！』
「こけんなよ」
『こけねぇよ！！』
茶化してきたココに返事をするとドアが空いた。
ゆっくり目を開ける。
『ひぅっ』
体が動かない。
「おいっ動けやお嬢」
『無理ぃかっこいぃ』
「はぁぁ！？」
小声で会話しながら歩き出す。
神父こと蘭の前に立つ私と春千夜。横見れないぃ。
「新郎 三途春千夜。妻、お嬢ことAが毎日酒に空けくぐれ、その上タバコを辞めずにわがままを言ったとしても、死ぬまで面倒を見ること。絶対に浮気をしないこと。これは俺たちとの約束な」
「おう」
「新婦 お嬢ことA。夫の三途が毎日薬に空けくぐれ、その上理不尽に切れて暴力を振ってきたらまずは殴り返すこと。俺たちと距離を置かないこと。
これが俺たちとの約束」
『うん』
「絶対に幸せになること。これが誓い？？？誓いかわかんねぇけど。誓い」
「『おう/うん』」
「じゃあ誓いのキスを！」
最後投げやりだなって思いながら、春千夜と向き合う。顔が赤いのはわかるから、下を向く。
顔の前のベールが捲られる。初めて春千夜の顔を見て
ゆっくりと顔が近付いた。
5秒。長いキス。
顔が離れて、みんなが歓声をあげる。
ブワッと赤面をするとふわりと体が浮いた。
『うわっ！！！！』
春千夜が私の腰を掴んで持ち上げている。
幸せそうに笑っている春千夜をみて私も笑う。
そのままお姫様抱っこになってもう一度キスをした。
「愛してる」
『私も、愛してる。』
・
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右梅(プロフ) - 赤坂さん» 人間みんな花だと思えばちょっとは愛着湧きますよね…。いや、湧きませんね (2021年9月10日 23時) (
レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
赤坂 - 花は散り際が美しい (2021年9月10日 23時) (レス) id: e1cf0e4f9d (このIDを非表示/違反報告)
右梅(プロフ) - すーみんさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございました(^^)コメントありがとうございます (2021年9月10日 15時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
すーみん(プロフ) - 泣きました（;;）とても感動しました！！本当に素敵な作品をありがとうございます！ (2021年9月10日 14時) (レス) id: 7ae5cb69bd (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - みーさん» わ！ありがとうございます(^^) (2021年8月14日 22時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右梅 | 作成日時：2021年7月7日 23時
