愛で愛 ページ17
「Aぇー？」
「A好きぃ」
「A大好きぃ」
「あーほんとに可愛い」
「マジで可愛い好き」
「なーあー返事しろよー」
『春千夜どっから出したの？その薬』
「んー？秘密〜」
ため息をついてまた雑誌を開く。
春千夜が私の首元に顔を埋めてキスを繰り返すけれどそっちを一切向かない。
「Aこっち見ろよ」
「なぁ！！！！」
『やだ。春千夜お薬呑んだ時全部うそだから』
「嘘なんてついてない」
『春千夜お薬飲んだら頭イカれるもん。その時のノリじゃん』
「薬キメた俺は嫌いって言いてぇの？」
『嫌いじゃないけど』
「じゃあ何が嫌なわけ？てか、A俺の事嫌いなんじゃん。薬キメなきゃやってらんねぇ俺の事嫌いってわけだろ」
『違うし』
「あ？違くねぇだろ。そういうことだろ。てめぇが言いてぇのは」
『違うって！！！』
「何がちげえの？結局否定すんじゃん」
『違うの、違くて』
「違うしか言えねぇのかよ。だるいお前」
ギシと音を立てて春がベットから降りた。そのまま流れるようにフラフラと外へ春千夜がでていった。
ぽろりと私の頬を涙が伝った。
・
コンコン
インターホンを使わずにノックをする当たり、梵天の人間なんだろうと思いながら。ベットからボーッとする。
ガチャ
ドアが空いて足音がこっちに近づいてきた。
「は？！くっさ！！お前換気しろよ！」
『んー』
「何本吸った…？」
『覚えてねぇ』
灰皿に押し付けられた異常な量のタバコを見て分かりやすく顔を青ざめた竜胆。
「タバコよこせ」
『んー』
じゅっと音がして今まで吸っていたタバコが消される
「お前死ぬぞ。ほんとに」
『もういい。死ぬ辛い』
「三途が居ないだけでこれかよ。やべぇな」
『春千夜にだるいって言われた』
「なんかしたんだろお前が。まぁあいつもなんかしたんだろうけど」
『春千夜居ないなら死ぬ』
「うるせぇ死なせねぇよお前は」
『いいじゃんもう。生きたよ』
「許さないに決まってんだろ。俺も蘭もココも鶴蝶もマイキーも、三途も」
『そんなもんかなあ』
「そんなもん。死ねねぇよお前は」
『んー。死のうともおもったんだけどね』
枕に突き刺さったら包丁をボーッとみつめる。
『死ねなかったんだ』
「だろうな」
『死ぬの怖いね』
「…」
『死んだらって考えると死ねなくなる』
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右梅(プロフ) - 赤坂さん» 人間みんな花だと思えばちょっとは愛着湧きますよね…。いや、湧きませんね (2021年9月10日 23時) (
レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
赤坂 - 花は散り際が美しい (2021年9月10日 23時) (レス) id: e1cf0e4f9d (このIDを非表示/違反報告)
右梅(プロフ) - すーみんさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございました(^^)コメントありがとうございます (2021年9月10日 15時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
すーみん(プロフ) - 泣きました（;;）とても感動しました！！本当に素敵な作品をありがとうございます！ (2021年9月10日 14時) (レス) id: 7ae5cb69bd (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - みーさん» わ！ありがとうございます(^^) (2021年8月14日 22時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：右梅 | 作成日時：2021年7月7日 23時
