69.愛 ページ42
母が持っていた術式を隠してた理由はそんときわかった。
きっと告白していれば子供も赤血操術を継いでいるに違いないと言われるだろう。
しかし俺たちは運悪く、双子だった。
俺たち双子のどちらかが赤血操術を持って生まれてこなかった時そのどちらかが継がなかった時の扱いを避けるため。
会ったことなんてほとんどないのに、分かった。
これが愛なんだと。
百歛は既に終えた。
その終える速さは1級品。
どんなに離れていても血が加茂家であるが故、薄まらない血、才能、皮肉だ。
俺はどんなに離れても離されても加茂家の血筋＿＿。
直哉がAの穿血に気を取られた一瞬で脹相は動いた。
直哉は知っていた。穿血の威力は苅祓を大きく凌ぐが、直線でしか攻撃できないため、初動を見切られると躱しやすいことを。
それなのに、気を取られたのは
何よりも習得しているはずのない技をAが見せたため。
そしてその気を取られた一瞬は命取りになる。
直哉が気づいて前を見た時には遅かった。
脹相の穿血が直哉の腹部を貫いた。
・
脹相side
一瞬で分かった。初音が、穿血を繰り出す。
何年この
構えなくてもわかる。使う奴の心の波。
空で自身の術式を発動した上で穿血。異常な量の呪力と体力、精神力を消耗するだろう。俺のように受肉体ならまだしも人間で耐えれる訳が無い。
普通に考えれば初音が穿血を繰り出す割合は0に限りなく近い状況だった。
だが0じゃない。
コイツはやれる。
コイツは囮に命をかけるやつだ。
初めて会った時から分かるどこか血が繋がっているような感覚。間違えなかった。俺の目は狂っていなかった。
正直、禅院直哉と戦う時もお前や悠仁でなければ離すことはしなかった。
片割れも母も全て失っても尚、立ち上がるお前はどこか俺に似ているように思えた。だが訂正する。失礼だ。
俺には悠仁という残された弟がいる。
お前にはもう何も、誰もいない。
俺に悠仁という存在が居なくなれば俺はどうなるのか。考えるだけでも怖い。
それなのに、立ち上がるお前に俺は
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せみのぬけがら(プロフ) - ソラさん» ほんとだっ！！わざわざありがとうございます(^^) (2021年2月12日 18時) (
レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 48、49(?)話らへんで、硝子さんが、梢子さんになってると思います。間違ってたらすみません。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: 9410ab3aed (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - 羅飛さん» このネタ伝わんなかったらどうしよ・・・って思ってました笑笑わざわざ、コメント寄せてくれて助かります。ありがとうございます！ (2020年11月19日 0時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
羅飛 - 41話の「今日から（名前）は僕のダーリンだ！」で顔がめっちゃにやけてるのが自分でもわかりましt((いつも楽しく読ませていただいてます。更新無理せず頑張ってください！ (2020年11月18日 23時) (レス) id: ece54e7d40 (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - 東明さん» きゃー！ありがとうございますm(__)m頑張らない程度に頑張ります笑笑 (2020年11月14日 18時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えすめ | 作成日時：2020年11月13日 22時
