59.また4人で会うまで ページ31
「あぁ。私は体温を調整できる 問題ない」
加茂憲紀。俺の姿を認識すると細い目を大きく見開いてこっちに駆け寄ってきそうだったので、腕を前に出した。
『それ以上近づいたら、燃やすよ』
ピタリと立ち止まった憲紀を見てからある人物を探す。見渡せばその人物は1人だけ寝っ転がっていた。
駆け寄れば、ああ。と言うように寝ぼけているのでピキっと頭に血管が浮かぶのがわかる。
『起きて!!!
ブンブンと胸ぐらを掴み揺らす。
「いつからお前は俺の上司になったんだよ…!!!」
キレながらも俺の手を掴み返してくるので、元気はありそうだ。
『俺の見る目が正しければ、アンタはもう十分な強さだ!!戦え!』
「…お前バカ言うんじゃねえよ。見ろよあれ。あの次元についていける奴は」
俺は日下部の目の先を見る。
「これがこれからの世界だよ」
夏油の後から異常な強さと異常な量の呪霊が生まれる。俺は目を見開いた。
あいつのキャパはどうなっている…!?
「じゃあね虎杖悠仁」
その手には何か正方形が握られている。これも異常な呪力量だ。
「五条先生!!」
『え?』
「君には期待してるよ」
悠仁がどんどん姿が見えなくなる夏油にくらいつこうと身をより出すも、近くにいた呪霊がとめた。
俺はただ眉間に皺を寄せるだけだった。
・
『悠仁』
階段から降りようとしていた悠仁を止めた。悠仁が振り返った。近くにはさっきの呪霊もいる。
俺は構わず口を開いた。
悠仁を見下すように立つのは景色がいい。
「A…!」
『まずは』
ニヤリと笑って悠仁の肩を引っぱたいた。あまりよろけない悠仁。面白くない。
『久しぶり』
思いっきり笑えば悠仁が泣きそうな顔になった。
俺はぎょっとする。
「…俺は、」
『辛気臭いな。真希さんにまた茶化されるよ』
1番初期の会話をぼんやりと思い出す。
『はー、宿儺がやったことを自分の責任だと勝手に勘違いして久しぶりの再開でもうるうるしちゃって、全く悠仁はどこまで愚かなんだろ』
思いっきり煽ってみてもいつものような威勢は無い。こりゃ、恵も戻ってから2人で言った方がいいな。
そう言って場面を切り替えれば目の前にいた呪霊が目に飛び込んできた。
『?誰?』
首を傾げる。
706人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
せみのぬけがら(プロフ) - ソラさん» ほんとだっ!!わざわざありがとうございます(^^) (2021年2月12日 18時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ - 48、49(?)話らへんで、硝子さんが、梢子さんになってると思います。間違ってたらすみません。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: 9410ab3aed (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - 羅飛さん» このネタ伝わんなかったらどうしよ・・・って思ってました笑笑わざわざ、コメント寄せてくれて助かります。ありがとうございます! (2020年11月19日 0時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
羅飛 - 41話の「今日から(名前)は僕のダーリンだ!」で顔がめっちゃにやけてるのが自分でもわかりましt((いつも楽しく読ませていただいてます。更新無理せず頑張ってください! (2020年11月18日 23時) (レス) id: ece54e7d40 (このIDを非表示/違反報告)
せみのぬけがら(プロフ) - 東明さん» きゃー!ありがとうございますm(__)m頑張らない程度に頑張ります笑笑 (2020年11月14日 18時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えすめ | 作成日時:2020年11月13日 22時