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ああ、もう ページ35

『へ、?』


間抜けな空気みたいな音が私の口端からもれた。生まれて初めてここまで間抜けな顔をしたかもしれない。


それほど驚いた。


目の前の布袋さんはいつもみたいに真顔で車のハンドルを握っている。


なぜここにいるのか。私の疑問だった。


あまりにも動かない私を等々布袋さんは見た。
変わらない。いつもの布袋さんだ。


『なんで、ここいるんすか』


「…なんでってなんやねんはよ乗れ。はよしないと叔父貴が家で暴れるで」


『ちょ、ちょっと待ってください』


私は慌てて荷物を後ろに乗せて訳が分からないまま助手席に乗り込んだ。


車が動き出す。


『入院費まで払ってもらっただけで感謝しとるんですよ。なんで迎えなんて』


『私は使えん女です。いられる理由がない』


「…」


布袋さんは何も言うつもりはないと言うように口をつぐんでいた。私も訳が分からなくなって汗をかく。


俯いて、手を握った。


なぜだ。


私は殺されるのだろうか。
ここまで失敗をした女は今まできっと居ないはずだ。殺されても文句は言えない。いや、死人に口なしとは本当によく言ったものだ。


1人で息を乱して自虐してるのも恥ずかしくなった。


布袋さんは何も言わずに車を走らせる。


まずは、叔父貴に言うことが山ほどある。
でも喋らせてもらえるかどうか。


私はもう死人同然だから。


退院してこれからどうしようかとタクシーを待っていると見覚えのある車が目の前に止まった。


まさかなと思いながら私は、間違えだと思い車の正面から少しどいた。


するとゆっくりと窓が空いて、まさかの布袋さん直々に迎えが来ていた。


私は、布袋さんに許してもらった瞬間、勝手にヤクを噛んで自サツ未遂をしようとしたのだ。


ただの狂人。


なんで、


なんで生きてるんだ


全くわけが


ああ、もう。

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えすめ(プロフ) - 桔梗さん» コメントありがとうございます♡♡♡♡いやいや、神作者だなんて、ほんとに恐れ多いです(>_<)💦コメントほんとに励みになります!!どうかこれからもこの作品をよろしくお願いします! (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - 姫華さん» 返信遅れてしまい申し訳ございません(>_<)コメントありがとうございます!ノロマでゆっくりゆっくりの更新ですがどうかよろしくお願いします! (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
えすめ(プロフ) - みさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません(>_<)コメントありがとうございます。本当に励みになっております。これからもゆっくりではありますが更新しますのでよろしくお願いします (1月18日 23時) (レス) id: b5181500a7 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 稀に見る神作者様だ、、、 (1月16日 12時) (レス) @page42 id: 941a02d5aa (このIDを非表示/違反報告)
姫華(プロフ) - 面白すぎます😭🩷更新頑張ってください! (12月6日 20時) (レス) id: d9923ab57a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えすめ | 作成日時:2022年1月16日 23時

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