【ヒプマイ】姉なんです。【山田家】

8話 ページ9

貴方side

ガチャ

一、二、三『あっ............。』

貴『あ、えっと、その....。』

やばい、やばいやばいやばい。

凄い緊張する。

手が震える。怖い....。

二『あ、えと、どうしたの？姉さん。』

喉が固まって声が出ない。

駄目だよ。三人とも忙しいんだ。

迷惑かけるな。

喋れ。

貴『あ、の。連絡先、持って、無いのに気づいた、から。
　 お、教えて、貰え....る？』

言えた。

言えたよ。母さん。

無視されたら慰めてね。

三『逆によろしいのですか。姉様。』

貴『さ、様？！ あ、えと、うん....？』

三『一兄、僕はもう死んでもこの世に未練はありません。』

一『とりあえず落ちつけ。三郎。気持ちは分からんでも無い。』

死ぬほど嫌なのか....((違う。

二『もちろんいいぜ！姉さん！！交換しよっ！！』

声でかいな。二郎。

三『何がいいぜ！だ！ふざけるなよ二郎！当たり前の
　 事だと思うなよ！？』

二『お、思ってねぇよ！！』

一『お前らなぁ。姉ちゃんの前でみっともない姿
　 見せてんじゃねぇ！！』

二、三『『ごめんなさい....』』

三郎、私よりも大きくなってる。

そっか。もう中学生だよな。三郎も。

あんなに小さかったのに。

二郎も高校生か。

一郎なんて高校卒業したんだな。

びっくりすることばかりだ。

一郎達のこと、何も知らないんだな。

一『姉ちゃんごめんな。交換しようぜ。』

貴『う、ん。大丈夫。こっちこそごめん....。
　 交換したら、すぐ出るから....。』

一『えっ、もう出るの？』

貴『う、うん。仕事だから。』

一『そっか....。』

なんか悲しそうだな。

どうしたんだろう。

ｰｰ交換完了ｰｰ

貴『あ、ありがとね。一郎、二郎、三郎。』

一、ニ、三『『『おう！！/うん！！/はい！！』』』

貴『だ、誰に連絡すればいい？？』

一『あー、誰でもいいぜ！できれば日替わりで....。』

貴『え、あ、わかった....。日替わり....ね。』

一『姉ちゃん！！！』

皆声でかいな。

貴『な、に？』

一『い、いってらっしゃい。』

貴『へっ....？い、いってきます....。』

....。おかしいな。急にどうしたんだろう。

今までいってらっしゃいなんて、

私に言ってこなかったのに。

まぁ、悪くない....かな。

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