その11 ページ14
霞「う……うぅん……。」
目が覚めると例の館。
丁寧にベッドに寝かされていた。
「お目覚めですかな。霞様。」
癇に障る甲高い声…杖の音…。
この人は…
霞「エンヤ婆…。」
エンヤ「おやまあ。わしをご存知ですかな？」
霞「知ってるよ。よーくね。説明したところで信じてくれないだろうけど。」
ベッドから出て立ち上がると真っ直ぐ窓のところへ向かう。
カーテンを開けて外を見る。
霞「やっぱり…エジプト…カイロ…。」
エンヤ「よくご存知で。」
エンヤ婆はヘラヘラ笑う。
霞「あのさぁ。いい加減本性だしてよ。
じゃなきゃやりづらい。」
エンヤ「な……何をおっしゃいますか…。客人に無礼なことなどできませんじゃ。」
焦るエンヤ婆。
「それに…」とつけ足すと
エンヤ「貴方様も本性を隠しておいででございましょう？」
と笑った。
エンヤ「ご友人はこの館の前に倒れていらっしゃいましてのう。
我々が保護し、傷の手当もずせてありますじゃ。
貴方様の頭の…銃に撃たれた傷も手当が済んでおります。」
そう言われ、頭を触ると包帯が巻かれていた。
霞「傷の手当してくれたことには礼を言うよ。ありがとう。」
するとニコニコと笑うエンヤ婆。
私は「でも…」と続ける。
霞「でもさ…エンヤ婆。
人のモノ勝手に触るなってママに教わらなかったの…?」
と睨みつける。
エンヤ婆は「ひぇっ…」と短い悲鳴をあげる。
エンヤ「そ…それより…ご友人…光様のためにも…あやつらの情報をくださいませぬか…？」
霞「いいよ。」
即答に驚いた表情。
私は息を吸う。
霞「残念だけど今頃…
息子は死んで親友を語るクズが逃げ帰ってくるよ。」
その言葉で顔色を変えた。
エンヤ「何を言い出すかこのクソガキャァッ！」
ニヤリと笑う。
霞「ようやく本性表わしたね！誰がわざわざ味方の情報教えるかっての！
甘えんだよババア!」
エンヤ「それがあんたの本性かい小娘！」
正義を出すエンヤ婆。
霞「おっと！私を殺しちゃまずいんじゃないの？
だから生きたまま連れてこいって言ったんでしょ？DIOは。」
そう言って部屋を飛び出す。
霞「確か写真だと…DIOの部屋っぽいな。
今は昼…DIOは寝てるな。急がなきゃ。」
『私が光の目覚めの鍵になる』悪役達はみんなそう言った。
ドアを勢いよくあける。
目に飛び込んだのはソファに座って花のつるが絡みついた光の姿。
霞「光！」
駆け寄る。
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りな(プロフ) - 名前変換無し？ (2020年1月20日 3時) (
レス) id: f571b67ee6 (このIDを非表示/違反報告)
歌詞無(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！ただいま猛勉強中ですので！頑張ります！ (2018年12月15日 23時) (レス) id: f70e0cf97f (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 歌詞無さん、良い合作ですね！私のリクエスト楽しみに待っていますね!最新も頑張って下さいね！ (2018年12月15日 22時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌詞無＆真弥 x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2018年9月9日 19時
