純愛スクランブル【Taiga.K】 (ページ30)

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「確かに…！」

「その由美ちゃんって子が工藤の何を知ってるのかは知らないけどさ、ぶっちゃけ自分の前で良ければ別に良くね？って思っちゃうんだよね、俺。」

そう言っていつものように口角をキュッと上げて大我はこちらを見た。

流されやすい私とは大違いだ。
しっかりと自分を持っていて、なんだかかっこいいと思った。

「そりゃ理由によっては例外もあるだろうけど、俺が今Aの立場だったら絶対切らないね。

何事も無かったように、いつも通り接する」

「そっか、そうだよね。」

何事も無かったように、いつも通り。
何も悩む事なんて無かったんだ。

また大我に助けて貰っちゃった。

「ありがとう、大我」

「俺何か役に立てた？(笑)」

「うん、もはや話聞いてくれるだけでも助かる。
こんな話誰にもできる訳じゃないし」

「そっか、良かった」

とりあえず気持ちも落ち着いたし、今日中に…いや、せめて明日には話して仲直り出来たらいいな。

「本当にありがとうね。
すごい、こうやって色々話せる異性の人って初めてだから、なんか新鮮」

今まで仲良い男友達なんてひと握りくらいしか出来た事ないし、よく話すってだけでも珍しかったのに

ここまで深い話したりは大我が本当に初めて。

「そうなの？」

「うん、実は」

「喜んでいいやつ？」

「それは任意でしょ(笑)」

大我といると楽しい、ふと思って
それと同時に、″もっと一緒にいたい″そう感じた。