気の所為、ですか4【Juri.T】 (ページ6)

今日:7 hit、昨日:4 hit、合計:17,238 hit

156話ページ6

*

「おはよう、大我くん」

「ん」

腫れすぎて目が開いてないのが鏡を見なくても分かる。
泣きすぎて頭も痛い。

「ねぇ、しょっぴーのやつ。どうなるの」

泣き疲れたとはいえ、それ以上にこの事が気になってしまってすぐに寝付けなかった。

「お互いの事務所からはもうコメント出てるから、あとは収まるまでの辛抱かな」

「ふぅん」

俺以外の人との熱愛報道なんて面白いわけが無い。
さっさと熱が冷めて欲しい。

だいたい、しょっぴーとAの関係ってなんなの。

というか、2人で車でどこ行ってたんだろ。

しょっぴーに聞いてみよ。
別に、Aの事を信用してない訳じゃないけど辻褄が合ってるのかくらい確認してもいいでしょ。

「朝ごはん、あるけど食べる？」

「先にシャワー浴びてくる。
A、今日は？」

「3時から。大我くんは？」

「俺は12時に出るかな」

「そっか」

俺は1番Aと付き合い長いし、
合鍵だって持ってるし、Aの事は沢山知ってる。

顔だって良いはずだし。

沢山面白いことして笑わせてあげられる。

Aが望むことならなんでもやってあげるのに。

なんでAは俺じゃ駄目なんだろう。

そういえば、昨日初めて生でシちゃった。

……もういっその事、デキてしまえばいいのに。

そう思ってしまう俺はきっと歪んでいる。