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18話 お昼ご飯 ページ3

「えぇっ!? セキュリティ3の壁が誰かに壊された!? それホントなの!?」

『うん』

食堂に集まった6人は、昨日の事を思い出した
音風は5人に警察から聞いた捜査結果を話した

「とすると、萩原の“個性”の反対である「破壊」とかそう言うことになるな」

「だとしても、なんで壁壊す必要があるんだ?」

「それがわかりゃ、コイツ(工藤)が悩む必要あるか?」

松田の隣でご飯を食べる手を止め考え込む音風に、諸伏は「そうだな」と笑った

「あ、工藤!!」

『えっ?』

「次の授業、ヒーロー基礎学だよ!早くしないと、遅れるって!!」

耳郎に声をかけられた音風は『やばっ!』と腕時計を見る

『後10分だ!! 悪い、コレ誰か食べといて!』

テーブルに置いてあるビーフシチューとレモンパイのセットを押し付けて走り出す

「工藤!!!」

『えっ?』

「コレ持っていけ!」

『わっ!』

箱を投げられた音風は優しくキャッチすると、中を見る

『レ、レモンパイ』

「昼ごはん食べてないんだから、それだけでも食べとけ」

『…ありがとう!!』

レモンパイをサクッと食べながら走る音風を見送る降谷は、「午後の授業、頑張れよー!」と声をかける

「ホント、降谷も健気だよな」

「音風ちゃんが1番罪深いけどね」

「確かにな」

笑っている3人を横目に諸伏は「違うさ」と心の中で呟いた

(ゼロが彼女を気にかけているのは…初恋の女医さんに似てるからさ)

降谷の顔を見た諸伏
降谷の顔は、愛おしい人に向ける眼差しだった

「お、俺達も次の授業遅れるぞ」

「次は英語の単語テストだったね」

「萩原、ちゃんと勉強したのか?」

「もちろん!」

立ち上がり、トレイを持った3人は「降谷」と声をかける

「さっさと行くぞ〜」

「テストの勉強、するんじゃなかったのか?」

「降谷なら、勉強しなくても満点だろうけどな」

からかう3人を無視している降谷に諸伏が「ゼロ」と声をかける

「早く行こうぜ、ゼロ」

降谷「……ああ!」

振り返って、返事をした降谷は自分のトレイと音風のトレイを持ち上げた

「萩原はテスト勉強しなくてもいいのか?」

「失礼な奴」

「早く行こうぜ」

「急げ急げ」

「俺一抜け」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年1月4日 22時

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