幼馴染の暗殺者

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「そーだねぇ」









ｺﾞｯ









『カルマ!!』

「やろっ…！」









後ろから鉄パイプで殴られたカルマに駆け寄る









不死川や煉獄はカエデちゃんと神崎さんが人質にされたので動きを封じられて倒れてる









杉野や渚も立ちはだかるけど、2人がケンカ強いわけがなく









「優梨!!!」

『!?』









額に当たると思ったその鉄パイプは、銀色の髪の毛を持った天元によって私に当たることはなかった




でも









「ぐっ…！」

『天元!!!』









私を庇って殴られた天元はカルマの近くに倒れた









『天元！天元、しっかりして!!』

「い、から…逃げ、ろっ…」









眉を寄せている天元に『何言って…！』と慌てていると「ばか、後ろ…！」と天元が慌てる









『え…』

「優梨ッ」









口元と腕を掴まれて、天元から引き離される









かろうじて伸ばした手は天元が伸ばした手と空ぶって掴めなかった









『ん〜ッ！』

「優梨ッ!!」

「寝てろ、ボウズ」









ｶﾞﾝ









『ん〜〜〜〜ッ!!! んんん〜〜〜〜!!!』









どさりと落ちた手を見て、塞がれた口で何度も天元を呼ぶ




でも、天元は起きない









白いワゴン車に乗せられ、逃げられないように拘束される









「うひゃひゃひゃ!! チョロすぎんぞ、こいつら!!」

「言ったべ？普段計算ばっかしてるガキはよ。こういう力技にはまるっきり無力なのよ」

「…ッ、犯罪ですよねコレ。男子達あんな目に遭わせといて」

「人聞き悪ィな〜。修学旅行なんてお互い退屈だろ？
楽しくやろうって心遣いじゃん」

「な、まずはカラオケ行こうぜカラオケ」

「なんで京都まで来てカラオケなのよ!! 旅行の時間台無しじゃん!!」

(まずはなんでカラオケという発想しかないのか問いただしたい)









はぁ…あいつら、大丈夫かな…









その時、前に座る高校生が携帯の画像を見せてきた









去年の夏頃のゲーセンで、これは神崎さんだというではないか









「さらおうと計画してたら逃しちまった
随分入り浸ってたんだってなぁ。まさかあの椚ヶ丘の生徒とはね〜」

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