幼馴染の暗殺者

8話 テストの時間 ページ35

中間テスト




全校生徒が本校舎で受ける決まり







つまり、E組だけアウェーでの戦いになる









試験監督の大野が露骨に集中乱して来やがるから、こっちもうるさくしてやろうか…









『センセー』

「あ？」

『風邪薬あるからさ、飲んだら？』

「っ…」









べーっと舌を出しながら言ってやると、まさか静かになるとは思わないよね









みんなも集中を取り戻して問題と睨めっこを始める









(ふぅ…。持ち時間、あと10分か)









ヨユーじゃんね









．









．









．









．









「優梨」

『！』

「テスト、どうだった？」

『…別に』









音楽を流しているイヤホンの片方を取られて、「優梨は大丈夫なんだろ？」と覗かれる









「俺も、なんとかなったんだぜ!! 大幅な変更あったけどな」

『………………え？』

「テスト。2日前ぐらいに出題範囲大幅変更したんだぜ。お前等も知ってるだろ？」

『…………………………………知らない』

「え？」

『…………まさか』









最後の問題でみんなの手が止まったのって…









「優梨…？」

『磯貝、お前全部解けたか？全部の教科のテスト問題!!』

「えっ…いや、無理だった」

「お、おい優梨？」

『やられた…。烏間先生!!』

「あ、おい！」









駐車場の近くにいた烏間先生に伝えると、驚いた顔をしていてテスト返却の時に聞いてみると言った









「なんなんだよ、優梨」

『私達には変更が知らされなかった』

「え…」

「じゃ、じゃああの最後の問題って」

『理事長だ…。理事長が自ら教壇に立ったんだよね？』

「あ、あぁ…。え、お前等まさか問題解けなかったのか？」

『………………………』

「…優梨、どうするんだ。ノルマが達成してる気がしない…」

『…大丈夫、明日になればわかるよ』

「？」









ー翌日ー









やはりテスト2日前に出題範囲を全教科大幅に変えていた







磯貝でさえ、50位から跳ね飛ばされたのだ









「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見過ぎでいたようです。…キミ達に顔向けできません」

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