幼馴染の暗殺者

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「では次に烏間先生」

「！」

「ナイフ術を生徒に教える時…重要なのは第一撃だけですか？」

「………………………。第一撃はもちろん、最重要だが次の動きも大切だ
強敵相手では第一撃は各確率でかわされる
その後の第二撃、第三撃を…いかに高精度で繰り出すかが勝敗を分ける」









と、殺せんせーがゆっくりと回り出した









「自信を持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。対してキミ達はどうでしょう

「俺等には暗殺があるからそれでいいや」…と考えて勉強の目標を低くしている。
それは…劣等感の原因から目を背けているだけです。
もし先生がこの教室から逃げ去ったら？もし他の殺し屋が先に先生を殺したら？
暗殺というよりどころを失ったキミ達には、E組の劣等感しか残らない

そんな危ういキミ達に…先生から警告(アドバイス)です」









大きな竜巻が現れて、グラウンドをまっさらにして行く









「校庭に雑草やでこぼこが多かったのでね。少し手入れしておきました」









言葉の通り、まっさらで平坦なグラウンドに生まれ変わった









「先生は地球を消せる超生物。この一帯を平らにするなど容易いことです」

(ただ単に怪我させないように綺麗にしたんじゃないの？)

「もしもキミ達が、自信の持てる第二の刃を示さなければ相手に値する暗殺者はこの教室にはいないと見なし、校舎ごと平らにして先生は去ります」









渚はいつまでにそれを示せと、と聞いた









「決まっています。明日です。明日の中間テスト、クラス全員50位以内を取りなさい」

「「!!?」」









無理難題だ、それ









「キミたちの第二の刃は先生がすでに育てています。本校舎の教師達に劣るほど…先生はトロイ教え方をしていません

自信を持ってその刃を振るって来なさい。仕事(ミッション)を成功させ、恥じることなく笑顔で胸を張るのです

自分達が暗殺者(アサシン)であり…E組であることに!!」









こうして始まった、中間テスト50位以内









「優梨」

『なにー？』

「…ヒマ？」

『ファミレス行く？』

「俺、ちょっと引っかかる問題あってさぁ」

『…乗った。私もある』

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