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「優梨ー」
『!!』
「？」
『ぁ…なんでもない』
「なんでもなくないだろ？なんだよ、その汗」
『え？』
額に手を当てるとぐっしょりと濡れた手を見て、さっきのことを思い出した
「勉強のしすぎか？」
『…大丈夫』
「タオル、使うか？」
『いい』
「…そっか」
早歩きで歩いているのに、私の2歩があいつの1歩、すぐに追いつかれる
「宇髄くーん!!」
「ん？」
『！』
「あの、今から勉強しないー？」
「え？」
「分からないところがあって…で、宇髄くんが分からないとことか教え合えたらなぁって」
「…………」
腕に絡み付いた彼女は私の顔を見て、殺意にも似た嫉妬の色を宿した
おおぉ、怖い
「え、けど俺…」
『勉強は大切でしょ。行ってあげなさい』
「え、あ、優梨!!」
「宇髄くん、早く」
「あ、ちょっ…優梨！」
『頑張ってねー』
腕を引かれて行く彼は女の子に乱暴なんてもってのほか、殴るなんて行為もするはずがなく流されて行くばかり
『ふぅ…』
小さく息を吐いてそのまま歩き出そうとすると「よう」と頬に冷たいものが当たった
『不死川…』
「大丈夫かァ？すげェ汗だくだな」
『ちょっ、ぶっ』
真っ白なタオルで顔面を優しくも少し雑な手で拭かれていく
「ほら、飲めよ」
『…ありがとう』
「おう」
炭酸飲料だったので、蓋を開けて口の中に流し込むとパチパチと舌を刺激して熱くなった体を冷ましてくれた
「大丈夫か？」
『うん、ありがとう』
「気にすんな」
綺麗な瞳がくしゃりと崩れる
好青年って、こいつのことなんだろうなぁ
ゴクリと炭酸を飲むと「宇髄と帰るはずだったんだろ？」と言われる
『…あいつがついてくるだけ』
「家がおんなじ方向だもんなァ？」
『…無駄口叩く暇あるなら、中間の勉強でもしたら？』
「そうだなァ…じゃあ、俺は帰る。帰ったら風呂入ってあったかくしろよォ」
『うん、ありがとうね』
「気にすんな」
手をひらりと振って行ってしまう彼は、やはりあいつよりもモテるのであろう
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ツナミカワ(プロフ) - 誤字脱字が多いですよ。それと夢主以外誰がしゃべっているか分からないので分かりやすいように磯貝なら磯貝「」磯「」とかして欲しいです (2020年4月26日 2時) (
レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 絵理奈さん» 本編が進むにつれて、それは深く掘り下げられます…。多分です！ (2020年4月22日 14時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 本気で、夢主が虐められるってのは？集団虐め (2020年4月22日 1時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年4月21日 12時
