0話 絶交の時間 ページ3
ー小学校ー
「え、天元好きな奴いんのー!?」
「おう!」
彼は幼馴染の宇髄天元
私とは特別仲も良く、家も近いため、とても仲が良かった
『てんげーん!帰ろー!!』
「うん。じゃあなー!」
「またなー」
赤いランドセルを背負って、下駄箱で靴を履き替えて並んで帰る
それが毎日のことだった
「優梨ー」
『んー?』
黒いランドセルを背負いながら、長ズボンのポケットに手を突っ込んでいる天元が、私に声をかけた
「優梨は好きな人いるの?」
『え?いないよ?』
「そっか!! 俺な、好きな人いるんだ!!」
『え、誰!?』
「え」
ほんのり白い肌をピンクで染めた天元に聞けば、「誰って」と心底驚いた顔になる
「…教えない」
『え、なんで!?』
「優梨には教えない」
『なんでー!? 教えてよ!』
しつこく聞けば、天元のイライラは達してしまった
「うるさいな!! 優梨なんか大嫌い!!!」
『あ………』
バシッと掴んでいた腕を払って走っていく天元に、『天元!!』と声をかけるけど、彼は二度と振り返ることはなかった
翌日、彼は私に話しかけることもなく、一緒に帰ることもなくなった
学年で一番仲の良かった彼は、学年で一番仲の悪い友達となってしまった
私を見てもすぐに目を逸らし、私の女の子友達に話しかけたり…
私本人には話しかけない目を合わせないが続き、さすがにカチンときた
ならば、と…私も彼と同じように目を逸らし話しかけることさえもし無くなれば…
自然と距離は開いた
「えっ!? 優梨ちゃん、椚ヶ丘受けるの!?」
『うん…。やりたいこと見つけるには、そこが一番だと思って』
ランドセルを背負っていると「お前なんか椚ヶ丘に行けるわけないじゃん」という天元の声が投げかけられた
「ちょっと、宇髄!!」
『いーよ、言わしておきなよ』
天元の隣を友達と歩き、そのまま通り過ぎていく
「お前なんか勉強ができるだけじゃんか!!」
プツンと何かが弾けた
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ツナミカワ(プロフ) - 誤字脱字が多いですよ。それと夢主以外誰がしゃべっているか分からないので分かりやすいように磯貝なら磯貝「」磯「」とかして欲しいです (2020年4月26日 2時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 絵理奈さん» 本編が進むにつれて、それは深く掘り下げられます…。多分です! (2020年4月22日 14時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 本気で、夢主が虐められるってのは?集団虐め (2020年4月22日 1時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年4月21日 12時