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4-2 ページ18

『あっれ、殺せんせーじゃん。どうしたの、こんなとこで』

「先生もやっと給料が入りまして…。ところで、なんでガムばっかり?」

『噛んでると顎とか強くできるでしょ?あ、あとアレなんか口ん中に入れときたいみたいな』

「口寂しい?」

『それ』









コンビニでちゃっちゃと買い終わると、「救けて!!」とグインと腕を引っ張られた









『え、なに?』

「いいから来いって」

「朝っぱらからドライブ行くのもいいもんよ、外人の姉ちゃん」

「私はこれから赴任先の学校へ行かないと…」

『あ、先生なの…』









ってか、服装どうにかしなよ…









「ってか、お嬢ちゃんも綺麗な顔してんじゃん…」

『ん?』

「いいねぇ、姉ちゃんに負けず劣らずだ」









髪の毛に触れて来た男に冷たく蔑んだ瞳を向けると、ピクリと顔を青ざめさせた









『汚い手で私の髪に触んないでくれる?』

「ヒッ…………」

「!?」

『それに…この髪の毛は私の大事な人のために伸ばしてんの…気分が悪いから失せろ』









ギロリと睨みつけると、ガタガタと震えだす男たち









(な、なんなの…この子…!? なんなの、この殺気…!)

『お姉さん、大丈夫?』

「えっ?」

『こんなのほっといて行こう?赴任先の学校まで送るよ』

「え、あ…」

「おいこら、待ちや………」









ヒュッ









ガシッ









ビシッ









「なっ……!?」

「…………!?」

(天元!?)









私に向けられた腕を捻り上げ、男を驚くほどの殺意で睨みつける彼は、「誰の許可なくこいつに触ろうとしてんだよ…」とギリッと力を込めた









「消えろ」









蹴り飛ばそうとしていた足を下ろすのも忘れて、彼を見ていると「お前も…その、」とチラリと私を見ている









「足、下ろした方がいい…」









見えてる…。というボソリとした言葉に、数秒何を言っているのか分からずにいたあと、理解して顔を赤くさせた









『最低!! 見たのね!?』

「いやっ、不可抗力!!」

『最低!!! もう知らない!!!』

「あ、優梨!! 待ってくれよ、優梨〜〜〜〜!!!」

『ついて来ないでッ』

4-3→←4話 新人の時間



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ツナミカワ(プロフ) - 誤字脱字が多いですよ。それと夢主以外誰がしゃべっているか分からないので分かりやすいように磯貝なら磯貝「」磯「」とかして欲しいです (2020年4月26日 2時) (レス) id: f27e09d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 絵理奈さん» 本編が進むにつれて、それは深く掘り下げられます…。多分です! (2020年4月22日 14時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 本気で、夢主が虐められるってのは?集団虐め (2020年4月22日 1時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年4月21日 12時

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