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ピッ ピッ
無機質な音が室内に響く
心臓の心電図が正常に動く
藍沢「新海、いいか、これは失敗は許されない手術だ」
新海「ああ、わかってるよ」
メス、と藍沢が冴島に指示を出した
藍沢(必ず助ける…必ず助けるから、死ぬな工藤)
麻酔で眠る音風に藍沢は強く思った
涼太「コナン君‼」
コナン「涼太兄ちゃん…」
涼太「アイツは？アイツは‼」
リー「涼くん、落ち着いて」
涼太の肩を掴みながらコナンを見るリーは、コナンの目線に合わせるようにしてしゃがんだ
リー「コナン君、君は音風の親戚なんだよね？」
コナン「うん」
リー「再発したっていうのは、まさか…血管芽腫かい？」
コナン「……うん」
リー「……そうか」
苦虫を噛み潰したようにリーは、眉を落とし立ち上がった
リー「先生、音風はどうですか？」
白石「…かなり入り組んでいるところにあります
手術が成功するのは…
.
.
.
.
.
50%です」
白石は、言葉を詰まらせながらそう言った
コナン、涼太、リーは目の前にある絶望に、目を見開いた
50%でも助からないかもしれない…たった半分の確率で障害が残るかもしれない
ガタッ！
「「！」」
後ろの観葉植物の植木のそばに立っていた男性が、うろたえながら壁に手をついていた
コナン「え……なんでここに
.
.
.
.
安室さん」
リー「ポアロの店員さん」
涼太「安室さん…」
安室「どう、いう事ですか？工藤が……音風さんが血管芽腫って……」
白石「えっと…」
コナン「写真で見せた安室さんだよ」
白石「あ……」
うろたえる安室は、白石の肩を掴んだ
安室「どういう事ですか⁉音風さんは…‼「再発だよ」コナン君…」
コナン「姉ちゃんは中学の時に血管芽腫を発病したんだ
その時は脳外科の先生達が手術を成功させてくれたんだけど、再発する可能性はゼロではなかったんだ
でも、それからは後遺症もなく普通に生活してたらしいけど…仕事で行った京都のホテルで男の子を助けた後、倒れたんだ…近くの病院に運ばれて検査した時、藍沢先生が見たんだって……姉ちゃんの小脳にある……2センチ弱の腫瘍が」
安室「そ、そんな……」
コナン「姉ちゃん、仕事とかポアロのバイトを休みますって言ったのは、周りのみんなに心配されたくなかったから…」
リー「……あのクセ…直せって言ったのに」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2018年9月23日 21時
