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61話 ポアロのお客様 ページ45

デパート事件からさざ波事件を思い出した音風はポアロでの仕事で浮つくようになった

「音風さん?」

『…………』

「音風さーん?」

安室が音風の目の前で手を振ったり声をかけたりするが、全く反応がない

「……」

ここまで浮つかれてはポアロの仕事がままならない
安室は音風の耳元で

「音風」

と、呟いてみせると

『わぁぁぁあ!』

肩を大きくビクつかせた音風は安室から距離をとった

『ハァ…ハァ…い、いきなりあっち(降谷)モードに入らないでください!心臓止まりますよ!』

「浮ついているからだ」

『……すみません』

シュン…と眉を下げた音風はカチャカチャと食器を直していく

『……はぁ…』

「ため息ついてっと幸せ逃げちまうぞ?」

『わぁぁぁあ』

「2回目」

「ビビりすぎだろ」

肩で息をしている音風に涼太は、ケラケラと笑っていた

『もう…っ!』

プンスカ怒った音風は仕込みの為、裏に向かった

「ったく…」

「大変ですね」

「……あんたさ」

「?」

お冷やを置かれた涼太は、グイッと一口飲んでから安室を見た

「あん時のお兄さんだよな?音風が警察官を目指すきっかけを作ったお兄さん…」

「……」

「だよな?あれから10年だけど…変わってねぇな」

「……あの時の少年は君だったのか」

安室はフッと鼻で笑い肩をすくめた

「……お前、あいつとどういう関係なわけ?仕事仲間か?恋人か?」

「恋人ではないですね」

「ホー…」

恋人ではないと聞いた涼太はニヤリと笑い

「んじゃ、オレにもチャンスはあるって事ね」

「……」

「余裕かましてると……」


“オレがもらっちゃいますよ”


と、席を立ち上がりポアロの扉に向かって出て行った

『あれ?涼ちゃん?』

「用事を思い出したそうですよ」

『あらま、まーた取材かな』

「そうなんじゃないですか?」

『あ、そうだコナンくんに本買いに』

「ホント仲がいいですね」

『あの子は見た目だけ子どもですけど、頭脳は大人のようですからね』

クスクスと笑いながら安室と仕込みを始めたA
しばらくすると、女子高生達がポアロにやって来た

「あむあむ〜、ケーキ!」

「はーい」

「音風ちゃーん!コーヒー!」

『はーい』

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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時

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