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「じゃあさ…工具箱の横に立ってあったパイプ椅子もスタッフさんがそこに置いたの?」
「いや、休憩用のパイプ椅子だからもっと奥に置いてあったらしいんだけど…」
2人「…………」
『……』
「あのー…そのパイプ椅子も調べたんですよね?」
「いや、指紋とかはまだ…でも、妙な場所に置いてあったので一応持ち帰って調べようと…別の鑑識官がマイクスタンドと一緒に…」
「すみません…ちょっと座面の裏を…」
鑑識がそう言うと、沖矢は別の鑑識官が持ってきたパイプ椅子の座面の裏を見せてもらうように頼んだ
3人(やはり…そう言う事か…)
(気づいたんだね…この辛い真相に…)
「あのーもういいですか?」
「あ、はい…」
「すみませーん、通ります…どいてくださーい…」
鑑識官が道を開けるように声をかけた
すると、蘭はその言葉に引っかかった
(どいて…どいて…)
すると、頭の中である女性の声が響く
“さあ どきなさい その茶髪の子から…死にたくなければ早く…さあ早く…
「!」
蘭は思い出した…ある思い出を
(そうだ…あの時、コナンくんと哀ちゃんを誘拐しようとした…怪しい女の人が私の事をそう呼んでた…顔は見てないけど…でも何であの女の人と同じ呼び方を…梓さんが…どうして?)
蘭は梓をちらりと見つめた
その顔には疑問を抱いていた
(気づいたのね…蘭、あの時のベルモットが言った言葉を…)
涼太の腕に絡みついていた音風はゆっくりと蘭に歩み寄る
『蘭』
「!」
『いい、蘭…あなたが今思い出した女の人は、あなたが覚えていなくてもいい人よ…?
決して忘れろとは言わないわ…でも、今だけは頭から忘れて…お願い』
真剣な表情を浮かべた音風を見た蘭は、何かあるんじゃないかと思ったが、音風の顔を見てその言葉を飲み込み、コクリと頷いた
『大丈夫、何かあれば私が守るから。だから蘭は何も気にしなくていい』
ポンポンと蘭の頭を優しく撫でた音風は、ちらりと蘭の後ろに立っている梓を見た
(絶対に私の大事な幼馴染に手出しはさせない…新一も…みんなも…絶対に守り抜いてみせる)
(あの梓って人…あんなキャラなのか?音風から聞いた話じゃもっとフワフワしてるって言ってたけど…)
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サッカーバカ(プロフ) - Mahoさん» !誤字脱字ですね、本当にすみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年9月23日 23時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60話でした (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 60‐1のところお初が濡れちゃって→お札が濡れちゃってではありませんか? (2018年9月23日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年9月21日 20時