6-15 ページ24
「え、誰？」
「あ」
『…うん』
勘のいい磯貝は「あいつか」と笑った
「え、誰よ？」
「あいつなら、ここ楽しく使うんだろうな」
「ねぇ、だから誰よ」
話についていけてない前原に、『お前が気付くのはもう少し先だな』と笑う
「磯貝〜」
「あはは…」
「2人して冷たくない？」
磯貝と前原がいるだけで、ここに明るさは戻ってくる
E組の1人でもいればここは暗殺教室になる
「そういえば、コスチュームどうするか決めたのか？」
『あぁ。性能はそのままでベースも同じだから、申請しなくてもいいかなって』
「まじ!?」
「超体育着を毎日着るってだけで、ここに戻ってきた感覚になるぞ」
『…いいじゃん。戻ってきたっていう感覚
私、ここが好きだし』
「おーおー！いつになく素直だな、お前！」
「渚とカルマがいたら、こんなに素直にならないのにな」
『うるさい』
恥ずかしさから逃れるように、窓を閉めて教室を出る
外に出て振り返ってみれば、桜が揺れて春を教えてくれる
「…いいよな、ここ」
「あぁ」
『あったかい』
先生がいなくてもここは明るくて楽しくて、それでいて殺意が彩る場所
．
．
「んじゃなー！」
「また今度」
『うん』
分かれ道で2人と別れた後、そのまま家へ向かう
通い慣れたこの道も、当分の間はさよならになる
入試も終えて合格ももらえた
あとは、ヒーローになるだけ
「あれ、青子」
『渚』
前から渚が駆け寄ってきた
「どうしたの、今日？」
『ちょっと校舎に行ってきた』
「そうなんだ」
『渚は？』
「僕は参考書とか買いに。宿題もあるし、これから頑張らなきゃいけないからさ」
『教師になるのに、勉強は必須だからね。雑学とかも頭に入れておけば大丈夫だと思うよ』
「う…。尚更頑張らないと」
肩を落とす渚に『大丈夫だよ』と肩を叩く
『渚は誰よりも先生になれる。先生の仕事が合ってる』
「…うん！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 508人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕憑紅(プロフ) - 良すぎです！！感動しました！！涙出ます。ドキドキします。うわーって思います。 (4月30日 9時) (
レス) @page24 id: c53479bd69 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - あかねさん» 本当です…！ご指摘ありがとうございます！誤字脱字が目立ちますが、よろしくお願いします…！本当にご指摘ありがとうございます！！！ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 三毛猫さん» おじさんです笑笑 これから絡んでいきますので、よろしくお願いします (2020年3月10日 11時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 44.45ページのところのセロ君の説明、膝じゃなくて肘からテープだと思いますよ (2020年3月10日 11時) (レス) id: 110b716f36 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - なんか、おじさん気になるwww(言い方)楽しみです (2020年3月6日 20時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年3月2日 20時
