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12話 落としたけりゃ思い出せや ページ47

文化祭での騒動から数年が経った









「奏多〜〜〜〜これどこに置くんだー?」

『あんたさ、同棲するとか言ってる割には、荷物なさすぎじゃね?』

「うるせぇよ」









キメツ学園での鬼舞辻騒動のおかげで、この現代にいる鬼は殲滅することができた









もちろん、日輪刀は回収







キメツ学園を卒業したあと、私は宇髄先生…いや、宇髄さんに前世からのことを告白され同棲に至った









つまり









「奏多、おいで」









恋人となったのだ









と言っても、私を泣かせたら炭治郎と善逸、伊之助、さらにはしのぶさんからの容赦ない殺意を向けられる







たまったもんじゃないと宇髄さんは漏らしていた









『片付けあるんだからさ、おいでは』

「いーから」









腕を引かれて宇髄さんの足の間にすっぽりとおさまる









お嫁さんたちは、宇髄さんのいとこらしく、4人で暮らしていたらしい









現在は、あの家にはお嫁さんたち3人だけ








宇髄さんがいるのは、私が使っていたアパート






もちろん、宇髄さんは引っ越そうと言ってきたが無言の圧で黙らせた









「はーーー。…やっとだ」

『何がですか?』

「抱ける」

『てめぇっ…いっぺん死ね!!!』









バフンとクッションを宇髄さんの顔面にぶつけてやると「すまんすまん」と謝る気のない音が聞こえてくる









『…宇髄さん』

「んー?」

『覚えてますか?開口一発目』

「落としたけりゃ死んじまえ?だったよな」

『はい』

「ありゃ効いたわ」

『私ね』

「ん?」









愛おしい顔で私を見てくる宇髄さん









『あんたが思い出さないから、怒ってたんです』

「…悪い」

『別にいいんですけどね…。あの後、死ぬほど心の中で叫んでたんですよ』

「何を?」









宇髄さんの耳元に口を寄せると、「なんだよ?」と嬉しそうに聞いてくる









『あのね…』

「ん?」









“落としたけりゃ思い出せや”









Fin.

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ゆく(プロフ) - 新作の最後の行をみて思わず「出る予定ないのかよ!!」って言ってしまった… (2020年4月14日 19時) (レス) id: 50396735f7 (このIDを非表示/違反報告)
因幡 - クラスのみんながカラスになってます。 (2020年4月12日 16時) (レス) id: c0af763869 (このIDを非表示/違反報告)
夜霧 - とても面白かったです新作楽しみにしています! (2020年4月11日 23時) (レス) id: 21c084ba7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年4月9日 12時

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