君と一緒に海へ3 (ページ11)

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「お前がティラと？」

「そうだ!!!」

「…………今更だけどさ、ティラの海賊嫌いって、よくわかんねェよな」

「？」

「あァ、確かにな。おれたちが海賊にになることを最初は反対してたけど、今じゃ応援してるしな
最初は海賊が大っ嫌いって言ってたしな」

「そうだったのか…。おれ、あんまり深く聞いてねェから」

「まァ、海賊が嫌いな奴なんて少なくねェから、あんまり気にすることじゃねェしな」

「ルフィもあんまり聞くなよ」

「おう、わかった」

ほんとにわかってるのか？

『はい、お待たせ』

「ティラ!!」

『ん？』

「なんで海賊嫌いなんだ？」

2人「ぶーーーーーーっ!!?」

食べ始めていた肉を全て吹き出し、ルフィの頭に拳骨を振り下ろした

「さっきの話聞いてなかったのか、テメェ!!!」

「聞くなっつっただろがッ!!!」

「い、痛ェぞ…」

『ちょ、ちょっと…』

涙目になるルフィは、ティラの影に隠れた

「ルフィ!!!」

「ティラの影から出てこい!!!」

「い、いやだ!!」

『ちょっと、2人とも』

おれたちを宥めるようにしてくるティラ

「ティラ、今の質問は答えなくていいからな」

『う、うん…？』

エースのその言葉でティラは、わかったかわからないような感じでうなずき、一緒に飯を食った

「ティラ、ごめんなァ」

『いいよ。怒ってない。でもルフィ、その質問についてはいつか必ず答えるから、もう少しだけ待っててくれる？』

「うん」

『じゃ、ご飯食べよ？たくさん作ったから、たくさん食べてね？ルフィが食べたい分、たくさん作ってあげるから』

「うんっ!!!」

申し訳なさそうな顔から一変、ルフィは肉をバクバクと食い出した

おれは、その時のティラの顔をなぜか忘れられなかった

ルフィを見ながら、どこか悲しそうに辛そうに…

「ティラ？」

『え？』

「早く食わねェとなくなるぞ？」

『あ、うん』

慌てたように飯に手をつけ始めるティラを見た後、おれも食べられないようにすぐに肉を口の中に放り込んでいく

でもおれは、近いうちに知ることとなったんだ

ティラの辛そうな顔の意味も、なぜ故郷のことを海賊のことを話したがらないのかを