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真っ暗…
あれ？俺…
(そうだ、行かなくちゃ)
どこに？
(あれ？どこだっけ…)
じゃあここはどこだ？
なんだ、何書いてんだこれ
(なんか大事な…)
わからない
わからない
何もわからない
ｿﾞﾜｯ
「あ…」
なのに、なんでこんなことばかりよくわかるんだろう
ここには何もない
こわい!!
誰か…助けて…
“わあぁああ!! とれない！足が取れないよ!!”
“もー、泣かないのー！大丈夫！良守、お姉ちゃんが助けてあげるから！ホラ、良守…”
“良守!!”
“良守！”
“良守…”
そうだ…
姉ちゃん…
守香side
小さくなって行く穴の上から必死に良守の名前を呼ぶ
手を差し出し、見えた手を掴んだ
『良守!!』
「あ…」
引き上げると、良守は抱きついて大泣きした
『大丈夫、大丈夫だよ、良守。もう大丈夫だからね』
ギュッと抱きしめてやれば、「姉ちゃん!!」と言う
『良守…？』
少し泣き止んだ良守を見れば、自分が言ったことに気づいた良守は、顔を真っ赤にした
おじいちゃんが待つ場所に戻ると、良守は1人で体育座りをして何かボソボソ言ってた
「良守、茶飲むか？」
差し出されたお茶を受け取り、良守はまた黙った
「すぐ正気に戻ったから大丈夫じゃろうが…無理をさせたな
やはりわしが行くべきだったのかもしれん。じゃが少し…思うところもあっての
わしと違って、お前たちにはまだまだ成長の余地がある
どうも…妙なことになってきとるようじゃからな…
ウロ様の寝床だとて、今でなら一度直せば100年は保っとったはず…じゃからまだお前たちには話さんつもりじゃった」
「オイじじい、よくわかんねーぞ。だいたい、50年前のことだってお前…。つーか、あの結界はなんだ？」
「お前…まだ頭が混乱しとるな
しばらく休んどけ。今話してもわからんじゃろ
お前たちには…話とらんことがまだまだ沢山ある…」
『……？』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年10月14日 17時
