ヒーロー科と結界師2 (ページ44)

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「墨村って、どうやって戦うんだ？」

『体術はできない』

「はっ、できねぇんかよ」

『できないけど、縛り上げたり、分身を出したりはできるよ』

「は？」

念糸と式神を出す

『うちの家系は特殊なの』

「すげぇ…」

『後は…コレかな』

私の足元に結界を成形し、ポンッと飛び上がる

「え、浮いた!?」

『触ってみて』

「え、どこ？」

『ここ』

と、切島くんは恐る恐る触れると、ペタンと何かに当たったらしく「うおっ!?」と飛び跳ねた

「な、なんだ!?」

『結界って言ってさ、霊感のある人にはその実態が見えるんだけど、見えない人には通り抜けたり、当たったりするだけなんだ
まぁ、簡単に言えば見えるか見えないかで差はそこまでぐらいかな』

結界を解くと、ストンと地面に降りる

『幅も広いし、攻撃も防御もできる。片手さえ空いていればなんとかなるよ』

「で、組むんか？組まんのか？」

『組まない』

「はぁぁぁぁあ!!?」

「ここまで来て組まねぇのか!?」

『うん。組まない』

ニコニコと微笑みながら歩いていく

『私、爆豪くんと組みたくないの』

「は？」

『小学校の頃、私と良守、時音ちゃんにしたこと…忘れてないから』

「………………………!!?」

さてと、本戦に進むにはどうするか…

「俺と組めや!!!」

『しつこい！』

なんでそこまで執着するかな!!?

「ねちっこいんだよ、てめぇ!!!」

『うるせぇよ!!!』

結局

「組んだんだな」

『自分の意思じゃない』

「最初からそうしてろや」

何が悲しくて彼と組むことに…

「てめぇは右いけ」

『え』

「あ？」

『どちらかというと…右手使えたらいいかなと…』

「は？」

『いや別に左でもできるんだけど…念糸使うのは右手だから…』

「……………めんどくせぇな、てめぇ」

嫌なら組むなよ

.

騎馬戦が始まり、やはり狙われるのは1000万持ちの出久くん

「調子乗ってんじゃねえぞ、クソが！」

「常闇くんっ!!」

「なんだ、こいつ…」

『瀬呂くん』

「はいよっ」

浮いていた出久くんに飛んでいく爆豪くんを回収してくれる瀬呂くん