ヒーロー科と結界師2 (ページ31)

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体育祭が迫った今日

やっぱり指南書を汚した良守は、道場で修行していた

ご飯を食べて一緒に修行をしていると、利守が良守のご飯を持ってきてくれた

でも、出久くんみたいに言って出て行ってしまった

「なんだぁ？訳わかんねーな、あいつ…」

『どーもうちの兄妹弟は距離があるんだよね…。歳が離れてるせいかな…』

「あ、俺のかまぼこ!!」

パクリと良守のお皿のかまぼこを食べる

だいたい…才能なんていうのは、私や良守なんかより、もっと他に…

ー次の夜ー

「「「ギャァァァァァァァ!!」」」

「白尾!?」

『金狼!?』

「どうした、斑尾!?」

大きな声で叫び、倒れる妖犬3匹

「今回の妖はあたしたちにゃ無理だ…。あんたらだけでなんとかしてくれ…」

「そんなに凄い奴が来たのか!?」

「あぁ、すごい…鼻が曲がりそうに臭い…」

『なんだそりゃ!?』

「今日の仕事休ませとくれ…」

『ふざけんなコラ！いいから探せ!!』

「非道い！この人でなしっ!!」

鼻が曲がるだかなんだか知らんが、見つけ出して滅すればいいだけだ！

「よし、あれ！あれ！」

「おぉお…早く！早く!!」

「おう、任せとけ！方囲！定礎！結!! 滅!!」

と、良守の結界で滅したはずなのに、消えていない

「なんか効いてないよ」

「んじゃ、もう一回だ！」

『滅!!』

すると、落ちてくる

「うわ…流石に近くまで来るとちょっと臭うな…」

『しかも2回も滅したのに大して潰れてないし…』

天穴でカツカツと突いてみると、なんかおかしい

「良守、守香、これ抜け殻だ」

「え？」

「中身がない」

『本体は別にあるってことか…』

「かなり面倒な相手だね…」

一度や二度滅したくらいじゃ、びくともしない固い身体

しかもすでに一度は変化してる

「よーし、5回滅すりゃなんとかなるな」

「ちょっ、なにやってんのあんた!?」

『おお、5回でなんとかなったんだ』

「まだそれ調べてないのに…」

「時間がねえ。コレがあったら臭いたどれねえだろ」

『同感。天穴！』