現海賊は現在ヒーロー科14 (ページ48)

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「エレーラは、死んだ方が人のためになるという不幸な星の下に生まれた人間だ…。
“世界を焼き尽くす悪魔”がいたとする。それを呼び起こす力を持っている者が、わずか8歳の純粋な少女であった場合…
その少女は、誰かの手で人々のために、殺しておくべきだと思われている」

「……………」

「それがエレーラという女の人生…。
今となっては、本物の犯罪者だが…始まりは、たったそれだけのことだった
物心ついた時から自分の存在そのものが“罪”!!!
自分が消えることでしか人を幸せにできない、そういう不幸を背負っているんだ
本来、20年前に死んでおかなければならなかった女だが、手遅れになる前にあの女が死ぬことになって本当に良かったと政府は思っている」

「んだよそれ………」

「そんなの…おかしい……!!」

みんなが口を強く結び、悔しそうにする

「でもよ、政府のその「バスターコール」また攻撃さえなんとかすれば、エレーラがあいつらに従うことはないはずなんじゃ!!!」

『…………っ(ﾋﾞｸｯ』

「その「バスターコール」が問題なんだ」

「え…」

「え、ちょっと待てや…。その、「バスターコール」って」

「…………!!!」

『私の、故郷を滅ぼした指令…』

「「!!?」」

体が、震える

NOside

「シフォン!!!」

血を流して倒れたシフォン

「やめて、私は逃げる気はないわ。それでいいはずよ!!!」

「待て!!!」

離れようとするエレーラを呼び止めたのは、重傷のシフォンだった

「………大丈夫だ……!! エレーラ、お前……大丈夫だぞ
………お前まだなんか、隠してんな…………!!
別に………それはいい。……ただし、海賊は…船長の許可なく一味を抜けることはできない…!!!
だからお前…。レンを…彼女を信じろ」

「!!!」

ﾊﾞｷｯ

ｶﾞｼｬｧﾝ!!

「エレーラちゃん!!!」

異空間のような扉の向こうへ行くエレーラ

「ムダだ。エレーラは協定を破らない」

「……なんでそう言える!!!」

「その昔、発動された海軍の「バスターコール」によって、ある島が焼き尽くされ跡形もなく滅びる事件が起きた
その時のたった1人の生き残りが、まだ幼い日のエレーラだ」

「なんだと…!?」

「つまり、「バスターコール」とは、あの女にとってのぬぐいきれない“悪夢”」