128話 彼女を信じろ ページ47
NOside
エレーラが護送されている海列車では…
「どういうこと!? なぜあなたがここに!? どうやって乗り込んだの!?」
「初めまして、私は狙撃の王様“そげキング”です!!
色々話すと長くなるが、キミを助けに来た!!」
「シフォンくん…………!!」
「私だけではない。この列車内で今、シュジュくんとテレームというチンピラが暴れてる
私はそのスキをついて、ここへ来た。さらに、レンくんたちももう一隻の海列車で、この線路を追いかけてきてる。何やら大人数を引き連れてね」
“シフォン”と呼ばれた男
「窓の外から、この車両に来るとき覗いたんだが………。後ろの車両にいる4人組は正直やばい奴らだ
シュジュくんたちがぶつかる前にキミを救出できれば、それに越したことはないのだ!! さァ、逃げよう。私と共に!!
コレが、キミの分の“オクトパクツ”だ!!
両手両足にはめれば、窓から出て海列車の外板にはりつける」
「…待って!!」
「？」
声を荒げたエレーラは、眉を寄せて険しい顔つきで叫んだ
「どうしてそんなことに……!!?
私はあなた達にはっきりとお別れを言ったはずよ!!?
私はもう二度と彼女の元には戻らない!!!」
「そうキミが言い張る理由も全て彼女は知っている!!
造船所のアイスバーグが全て明らかにしたそうだ」
「……………え、あの人は無事だったの………!?
……………いいえ！それでも私は彼女の元へは…」
「何を、ゴチャゴチャと………。まだわからねェのか!?
お前が心配するほどあいつはヤワじゃねェんだ!!!
そんなくだらねェ駆け引きに乗る前に、本当は一番に話して欲しかったんだ!!!
仲間の犠牲の上に生かされて、あいつが喜ぶとでも思ってんのか!!?
お前があの子の元を去った理由を知ったあの子は、地獄の底でも追いかけてお前の敵をぶちのめすぞ!!!
お前はまだ、レンって女をわかってねェんだ!!!」
「……!!! わかってないのはあなた達の方よ!!!
私は助けて欲しいなんて欠片も思ってない!!! 勝手な真似しないで!!!!」
「何ィ…!!?」
レンside
「ンマーーーー、待て」
『！』
アイスのおじさん？
「……お前さんは納得したかもしれんが、こいつらはどうだ？ちゃんとエレーラという女のことを知ってるのか？」
『………!!!』
「全て“悪魔の子”であるニコ・ロビンと同じであるあのエレーラを、まずは説明するべきだ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月10日 19時
