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ｽﾞﾌﾞ…
ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ
わからなかった
油断をしていたわけじゃなかった
でも、私の体を貫いているのは
「おれを、誰だと思ってる
…てめェのような口先だけのルーキーなんざ、いくらでもいるぜ…!? “悪の申し子”。この、世界にゃあよ」
『ガハッ…』
「「ゼル」は死ぬ。あの最後の砂嵐によってな…
…反乱軍はまたさらに怒りの火を燃やすだろう。他人への陳腐な思いがこの国を殺すんだ…
………………お前も同じだ、“悪の申し子”。
つまらねェ情を捨てれば、もっと長生きできた…!!!」
長生き、ねェ
ﾋﾟﾁｬ…
「！」
『やっぱりお前、バカで…小物だ…!!』
ﾒｷ…
「ぐあっ!!!」
クロノシスの手首を折ってやった
ｽﾞﾎﾟｯ…!!
ﾄﾞｻｯ
砂の上に転がると、貫かれた場所から血が吹き出した
「苦しそうだな…。だが直に楽になる」
クロノシスが「セルコール」へ向かい、私は最後の抵抗とでも言うように砂から這い上がった
『メシ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!』
“「ゼル」は死ぬ”
這い上がろうとすればするほど、砂に埋れていく
ﾎﾞｺｫｯ!!
砂から出してくれた誰か…
女の人だ
『………ありガとう…』
「…………なぜ、戦うの…？“D”の名を持つ、
『……………D…？』
確かに、名前に「D」って入ってるし、冥王やロビンが、なんか言ってた…気がする
けど、それがなに…？
「…どうやら、無駄な質問みたいね」
「見つけたぞ！…ミラウ様をどうした…!!!」
「あら…。もう、お目覚め？」
「…………貴様の能力を把握したからには、さっきのようにはいかんぞ………!!」
「…無理しないで…。もっと重傷のはずよ…
ちょうどよかった。その子を助けてあげたら？
貴方達の大切なお姫様を、この国まで送り届けた勇敢なヒーローであり、
それに、王女は無事よ。今は「セルコール」へ向かってるわ」
と、女の人が何処かに行くと同時に私の隣に座り込んだ男の人の服を掴む
『ご飯』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年11月10日 19時
