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海風は表情をぐっと引き締めると、雷門陣の方へとボールを蹴り始めた
「えっ!?」
「何やってるんだ、海風!!」
「逆走!?」
(まさか、あいつ…)
風丸が気づくと、海風はセンターサークルまで下がった
(あのまま上がっていれば、私たちは守備もバラバラになってゴールを決めることばかり考えてしまう…
ならば…)
海風はボールを足で止め、指示を出した
『よく聞け、雷門!!
今から出す指示に従うんだ!!』
「はぁ!?」
「な、何言ってるんですか!?」
「攻め時のビッグチャンスじゃん!!」
フィールドに散らばる雷門イレブンに『いいから聞け！』と叫ぶ
『氷浦と道成は10下がれ!!
万作、奥入、日和は20上がれ!!
稲森、剛陣、小僧丸はゴール前だ!!
岩戸はその場で待機!!』
海風はさらに下がり、ついにはディフェンスの位置にまで下がった
「海風さん!!」
稲森がパスを出せという意味を込めた言葉を出すと、海風はボールを高く遠くに強く蹴り出した
ボールは稲森の方へと向かっていく…だが
「うぇっ!?」
ボールは大きくカーブし、稲森を通り過ぎた
「ミスキックか!?」
「だが、チャンスだ!!」
帝国のディフェンスがボールを奪おとした時、地面にボールが落ち強い回転が加わり、稲森の元へ戻ってきた
「今のは…!!」
『マジック・ボール』
海風の必殺技、“マジック・ボール”だ
わずかに回転をかけることで、ボールに異常なほどのスピードが加わり、大きくカーブし地面に落ちることによって自分がパスを出したい相手へとつなげることのできる技
『この試合、長期戦になりそうだな…』
ボールを受け取った稲森がボールを蹴り出すのを見た海風
そんな海風を、影山は不敵な笑みで見つめていた
「こっちだ！」
雷門のフォワード小僧丸が、手を挙げてボールを要求する
「ヒッ……!?
またあのシュートが来るでつ！」
湿川は身をすくめた
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こっちん - このお話のシリーズが全て面白かったです！！読んで見てよかったと思いました！！更新を楽しみに待っています！！ (2020年12月11日 21時) (
レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
豪秋(プロフ) - スッゴク面白いです！私も無印派なので、無印キャラとの絡みが凄く嬉しいです！凄く面白い作品なので更新停止は勿体無いです。文才力羨ましい……。これからも更新頑張ってください。応援してます。更新するの待ってます。 (2020年5月22日 20時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月28日 18時
