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ハーフウェーラインを挟んだ向こうで、帝国イレブンが何やら揉めている
海風は円陣から静かに抜け出すと、そちらへと歩み寄った
大野の巨体が、湿川に詰め寄った
佐久間の声は静かな怒りに震えていた
「キャプテンマークを渡せだと？」
「い、いや〜、総帥からの信頼の厚い僕がキャプテンマークを巻くのが当然かな〜と……」
『源田、なにがあったんだ』
「海風…それが…」
源田が経緯を伝えると、海風はこれでもかと言うほどに目を鋭く睨ませた
「てめえ！あまり調子に乗ってると……!!」
万丈が、湿川の胸ぐらをねじり上げようとした時、細い腕が伸びた
『やめるんだ』
「う、海風……」
『今ここで
「だが…っ!!」
納得のいかないと、万丈が言い返そうとした時、ハッとした
海風の瞳が、揺れていたのだ
悔しいのは自分たちだけじゃない、彼女もなのだと
「海風の言う通りだ」
『……風丸』
声を上げたの風丸だ
「佐久間、キャプテンマークを湿川に渡すんだ」
『風丸!!』
「風丸……、まさかお前が影山の犬になるとはな…」
佐久間が言うと、他のメンバーも風丸に不信の眼差しを次々と向けていた
「いいでつよね〜、総帥？」
影山は無言のまま、微かに顎を動かした
それを見た佐久間は、キャプテンマークを引きちぎるように腕から外した
「いや〜、キテるわ〜！
キャプテン湿川、人気出ちゃうわ〜」
湿川はキャプテンマークを奪い取ると、得意げに自分の腕に巻いた
『佐久間……』
「あ〜あ、せっかく鬼道がいなくなって手に入れたキャプテンの座を、あんな能無しに奪われるとはねぇ」
不動が佐久間を小馬鹿にすると、海風は『不動、言い過ぎだぞ!!』と怒鳴った
「海風、いいんだ」
『だが…っ!!』
佐久間は無言で耐え、海風に「ありがとう」と言う
風丸は暗い目で2人の背中を見つめていた
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こっちん - このお話のシリーズが全て面白かったです！！読んで見てよかったと思いました！！更新を楽しみに待っています！！ (2020年12月11日 21時) (
レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
豪秋(プロフ) - スッゴク面白いです！私も無印派なので、無印キャラとの絡みが凄く嬉しいです！凄く面白い作品なので更新停止は勿体無いです。文才力羨ましい……。これからも更新頑張ってください。応援してます。更新するの待ってます。 (2020年5月22日 20時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月28日 18時
