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「どいつもこいつも……」
海風に言われた通りの指示をこなしていた小僧丸がイラついていた
と、目の前にボールがこぼれた
「よっしゃ！」
小僧丸がシュート体勢に入ると、誰かが割って入った
「おいっ！」
「俺が決めてやるぜ！」
ボールをかっさらった剛陣
「ファイアーーーッ、レモ……」
「トルネードですよ！」
「どりゃあぁああああ!!!」
剛陣が右足を振り抜いた
必殺技ではないが、強烈なシュート
大野が捨て身でブロックをすると、剛陣は頭を抱えて悔しがる
雷門が好き勝手に攻撃を繰り返していると、シュートがゴールポストを叩いた
こぼれ球は誰もいないスペースへ
動きは遅いが、風丸が先に追いつきそうだ
雷門の連続攻撃がここで途切れると思われたその瞬間、明日人が地面を強く蹴った
「いくぞ！」
明日人の足元に稲妻が宿る
地上から空中へと逆立つように電撃が走る
「イナビカリ・ダッシュ!!」
全身を稲妻に包まれた明日人が、光の速さでボールを確保した
勢いのまま、シュートをするとボールがネットを揺らした
雷門は追加点を得た
帝国学園は、ガックリと肩を落としている
「勝てるな」
道成がそう呟き
「余裕じゃないですか。40年間無敗とかの触れ込みでビビらせやがって」
万作が拍子抜けにしたように答えた
佐久間は悔しげに拳を握り締めていた
海風はスコアを見上げ、喜ぶ雷門を見る
帝国から2点をもぎ取ったというだけ
海風はふつふつと込み上がる怒りを秘めながら、ベンチへ戻った
ハーフタイム
帝国学園ベンチ前に、選手たちがぐったりと倒れ込んだ
「あーあ、やってらんねえ……。このまま指をくわえて負けを受け入れるんですかー？元キャプテンさん？」
ほとんどプレイ機会のなかった不動が、ドリンクを口に運びながらふてくされていた
佐久間は悔しくて不動を睨んだ
湿川は逆切れしていた
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こっちん - このお話のシリーズが全て面白かったです！！読んで見てよかったと思いました！！更新を楽しみに待っています！！ (2020年12月11日 21時) (
レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
豪秋(プロフ) - スッゴク面白いです！私も無印派なので、無印キャラとの絡みが凄く嬉しいです！凄く面白い作品なので更新停止は勿体無いです。文才力羨ましい……。これからも更新頑張ってください。応援してます。更新するの待ってます。 (2020年5月22日 20時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月28日 18時
